【技術や時間の価値】クリエイターを使う人に理解しておいて欲しい話。
どうも、コウタです。
京都を拠点に完全独学のフリーランスデザイナーとして活動しています。2016年から禁煙をキッカケに始めた毎日ランニングは1,300日(2020年7月現在)を突破しました。
外出自粛で運動不足やストレス発散が出来てない方は、僕が毎日欠かさずやっているダイエット効果バツグンの自宅トレーニングをまとめたのでチャレンジしてみてください。また、外に出て運動する方へ、これからの時期持っていると便利な「コスパ最強のランニンググッズ」を紹介したのでこちらも合わせてご覧ください。
僕はクリエイターなので、人の「技術」や「時間」に価値(お金)を付けることの大切さを強く理解しているつもりです。
なので僕は、買い手でも売り手でも「一度その人を動かせた場合」はそこに価値(お金)が発生すると思っています。
出来ることなら無料でやりたいのですが、残念なことに僕はこれで食って行かないといけないので、現状ではそれが出来ません。
今日、クリエイティブを買う人に伝えたいことは「その道で生きているクリエイターの技術にリスペクトを欠くな」ということです。(逆に僕は自分の技術に威張りませんし)
僕、知り合いであれば結構な値引き(50%オフとか)します。ただ、その値引きに対して「コイツに頼めば安い」という感覚で仕事を頼んでくる(またはそう変わってくる)人とは仕事をしたくありません。
僕はそういった場合、50%オフで仕事を受けたからといっても、100%以上の力で向き合います。ですが、そんなクライアントがいた時は、正直、50%オフ程度の力しか出したくないんです。(僕も人間なので感情があります)
そういう意味では、クリエイティブの世界で、技術の価値を見極めるのもクライアント自身の仕事だと、僕は思うわけです。
ということで今回は、「技術や時間の価値」クリエイターを使う人に理解しておいて欲しい話をしたいと思います。
Index
クリエイターを使う人に、しっかりと理解しておいて欲しい話。
昔は、駆け出しデザイナーだとナメられて、請求書を渡してもなかなか入金してもらえなかったり、未収のまま飛ばれたりしたことも沢山ありました。
そんなこともあり、僕は今でも見積りを出したり、未収の方に入金の催促の連絡をするのが一番嫌いです。(今は未収は基本的にありません)
それくらい、自分の技術に自分で価値(お金)をつけることは僕にとって苦痛なことです。
例えば、吉野家で牛丼(並)を頼めば、350円くらいで味はこんな感じということは想像出来ます。金額的にも出て来る商品の内容的にも許容範囲です。(むしろコスパ良いくらい)
逆に、初めて入るお店でレストランで1万円するコースを注文した時に「思ったのと違う」と、会計を断ることは出来ないですよね?
僕はクリエイターの世界も、基本的にこれと同じだと思うんです。
が、商品の形が想像出来ない(無限の可能性がある)クリエイティブにおいては、費用の話は置いといて「とりあえずいくつかやってみて!」といったスタンスで平気で仕事を頼んで来る人がいます。
要するに、採用されなかったら価値(お金)は発生しない感覚です。
この注文の仕方って、めちゃくちゃおかしくないですか?
レストランに行って、料理を頼む前に「このメニューの味見をしてみたい」と言ってお願いしてる人を僕は見たことがありません。
レストランのように価格表は作れても、写真付きのメニューを作ることはクリエイティブには出来ません。そのために制作実績サイトを作り、感覚的に完成をイメージしてもらうしかないのです。
なので、作ってから「思ってたのと違う」にならないために、しっかりとそのクリエイターの作品を見てから依頼するかを判断してあげてください。
そして絶対に仕事を頼んだからには、対価を支払う意志を見せてあげてください。
クリエイターに向かって「簡単な口にこと」ということは言うべきでない。
仕事をしてると「こんなん簡単やろ?」って感じで仕事を頼んで来る人がいます。もちろん費用は安く叩かれるか、無償になることを期待する人もいます。
結論から言えば「簡単な仕事」も沢山あります。
ただそれは「クリエイターとして学んで来た10年間があるから簡単」ということなんですね。
僕は、あなたが何年かかけて学ばないと出来ない技術を、数分にショートカットすることができます。
ただ、今のあなたが同じことを自分でやったとすれば、時間がめちゃくちゃかかる割にクオリティも最悪なものが仕上がると思います。
なのでクリエイターにとって簡単なことを、あなたが簡単という権利は絶対にありません。気をつけてください。
お金を支払うという行為が、クリエイターを上回る理由ではない。
お金を支払うと傲慢な態度になる方がいらっしゃいますが、あの感覚も変だなぁと思います。
クリエイターは、お金を頂いた代わりに、それに匹敵する技術や経験を提供しています。要するに立場は何も変わらないのです。
お金を払ったから何をしても良いという訳では絶対にないです。
「お客様は神様です」なんて言葉は僕はクソ喰らえだと思っています。お客様は神様ならば、サービス提供者も神様です。
あなたが今日の深夜に突然カップラーメンを食べることが出来るのは、深夜でも開いているコンビニがそこにあり、そこに働いているアルバイトがいるからです。勘違いしないでください。
クリエイティブも商品に大きな差を生んでいる現状に気付くべき。
例えば、タピオカ専門店が2件並んで営業してて、味と価格に大差がないなら何で選びますか?
そのお店の雰囲気が「可愛い・オシャレだから」「インスタ映えするから」とか、そんなところですよね。
で、ひとつ言っておきたいのは「インスタ映え」が出てきたあたりから、味も価格もそこまで重要視されてないって僕は感じてるんですよね。
その理由は、どこでも買えるミニストップのソフトクリーム(250円くらい)の方が確実にクオリティが高いのに、京都いれば抹茶味のソフトクリームや、インスタ映えを求めて金粉が掛かった謎のソフトクリームに500円や1,000円を出せる。
観光地では全員が味で商品を買ってるわけじゃないんですね。
ちなみに、僕は仕事の関係でお茶を結構勉強しましたが、京都の観光地で販売しているお店に、ハイクオリティな抹茶を提供しているお店はマジで滅多にありません。(それっぽいボッタクリです)
あと、京都の観光地のど真ん中で、大々的に京風居酒屋とか言っておきながら、キッチンもなくコンロもない、業者から仕入れた”真空パックのだし巻き玉子”をレンジでチンして出してる居酒屋も僕は知っています。(提供する料理は全部チンです)
(そんな酷いお店は置いておいて…)均衡したクオリティに差をつけるのがクリエイティブです。ロゴが可愛い、カップが可愛いなどで差を生むわけですよね。(というかそこでしか差が生めない)
自分たちの商品に圧倒的な力がないのにも関わらず、クリエイティブに手を抜く経営者はすぐに頭打ちすると思います。
そのサービスが熱く語れるものであれば、クリエイターは自分の命を削って仕事する。
広告を出せば流行ると勘違いしてる経営者は多いです。
自分たちの商品のクオリティは他と大差なく、クリエイティブ面も自分たち(素人)で作った最悪なデザイン…
そんなお店がテレビや雑誌に取り上げられたところで、ダサいものはダサいし、マズイものはマズイです。
僕は自分の仕事(クリエイティブを作ること)に命をかけているし、クライアントさんの未来を永続的に明るいものにし、末長く関係を続けられるために仕事をしています。
そんな観点から見て、ただ儲かるからと言って、クオリティやプライドのカケラもないサービスを提供している経営者にリスペクトはありません。
京都の観光地にもよく見かける、外国人を騙した「エセ日本」をお土産として売るただの金稼ぎのようなビジネスのせいで、本物を作る人たちが苦しい状況になっていることをクリエイターとして悲しくなります。
“そういう意味”でのビジネスという言葉は大嫌いです。
だからこそ僕はそんな”本物をクリエイティブで輝かせられるような仕事“を、これからも信じてやって行きたいと思いました。
何が正義か?を言い出すとキリがありませんが、僕はその人がそのサービスに対して熱く語れるものであれば、自分の命(時間)を削って、技術(サービス)を提供したいと思います。(例えそれが無償でも喜んで)
今回、クリエイターを使う人に伝えたかったことは、クリエイターが培った技術、あたなのために費やす時間、クリエイターが作品に込める想いを、そのクリエイターごとにしっかりと価値を理解してあげてほしいということです。
ロゴ制作がいくら、ホームページ制作がいくら、という表向きの価格だけで仕事を受けているクリエイターだけではありません。
少し熱くなりましたが、僕はそれだけ仕事にプライドを持っています。
これからもそんなお仕事が出来るように、一緒に頑張りましょう。
では、またね。