キンコン西野さんの「お客さんを逃がすホームページの作り方」を読んで感じた、デザイナーという仕事。【清潔・不潔なデザイン】
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キンコン西野さんの「お客さんを逃がすホームページの作り方」を読んで感じた、デザイナーという仕事。【清潔・不潔なデザイン】

2020.07.20
2020.07.19

どうも、コウタです。

京都を拠点に完全独学のフリーランスデザイナーとして活動しています。2016年から禁煙をキッカケに始めた毎日ランニングは1,200日(20206月現在)を突破しました。

外出自粛で運動不足やストレス発散が出来てない方は、僕が毎日欠かさずやっているダイエット効果バツグンの自宅トレーニングをまとめたのでチャレンジしてみてください。また、外に出て運動する方へ、これからの時期持っていると便利な「コスパ最強のランニンググッズ」を紹介したのでこちらも合わせてご覧ください。

デザイナーをしていると、クライアントさんの中に”期間限定デザイナー”が現れたりするんですね。

どういうことかというと、僕の作ったサンプルなんかを見て、クライアントさんから「あーだこーだ」「こうした方がオシャレ」だとか、”センスのない”アドバイスやご意見を頂いたりするんですね。

僕は自分が絶対的なセンスを持ち合わせているか?と言えばそうではないと思ってるし、クライアントさんに言われて「なるほど!」ということも沢山あります。

ただ流石に、”圧倒的にセンスがない”ということの区別は出来ます。

”期間限定デザイナー”さんは、自分にセンスがあると思って発言したりしてる訳ではなく、ただ単に「言いたいだけ」なんですね。

何か1つでも、自分の意見を僕のデザインにブチ込んで「な?こうしたら良くなっただろ?」とか、周りの人に「この部分は俺が意見をしたんだ」と、ちょっぴり見栄を張りたいだけなんです。

いくら必死に説明して止めたって、最後はクライアントさんの言う事なんで、泣く泣く”センスのない”修正を施す事もありました。

で、先日のキンコン西野さんのブログを読んで、本当にスッキリしたんですね。

関連記事 : お客さんを逃がすホームページの作り方 by キンコン西野

デザイナーとして最も気を付けている事が、この記事でいう「清潔なデザイン」です。僕はクライアントからの指示で「不潔なデザイン」になってしまうと思った場合に限って、必死に止めにかかります。

今回は「清潔・不潔なデザイン」ということで、キンコン西野さんの「お客さんを逃がすホームページの作り方」を読んで感じた、デザイナーという仕事についてお話ししたいと思います。

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“負けるプロジェクトの共通点”は「デザイン」と「広告」

「成功する方法は星の数ほどあるけど、失敗する方法はいくつかのパターンに集約されている」ということ。つまり、「これをすれば確実に失敗するよね」という地雷があるということです。… そのうちの二つが、先日、「負けるプロジェクトの共通点」という回でお話しさせていただいた「デザイン」と「広告」ですね。

出典 : 西野亮廣ブログ – Amebaブログ

西野さんがこういう風におっしゃる通り、“デザイン”と”広告”はそのサービスの生命線と言っても過言ではないくらいかなり重要なものです。

ここを「コストカット」の対象に入れてしまっているプロジェクトは、本当にことごとく失敗している。要するに、「デザインぐらいは自分で頑張ればやれる」「わざわざ広告マンを入れなくても」という判断をしてしまっているプロジェクトです。

出典 : 西野亮廣ブログ – Amebaブログ

僕のクライアントさんでも、例えば、僕がホームページ制作を担当させてもらったけど、それ以外は「デザインぐらいは自分で頑張ればやれる」と、それ以外は必死にコストカットしようとする人達がいますが、結局のところ”残念な代物”が出来上がってるんですよね。

これ実は、長期的に見ると、”コストをカットしてるだけ”で、売り上げアップには繋がって無いんですよね。(勘違いしてる人が多いです)

最近、気づいたのが、デザインが「イケてる」とか「ダサい」とか以前の問題で、「デザインから【不潔感】が漂っていることに自覚がない経営者・プロジェクトオーナーが結構いる」

出典 : 西野亮廣ブログ – Amebaブログ

そういう風にしちゃうと”印象が良くない”ってことに気付かずに、知らないうちにどんどん地雷を踏んでいく。出したら”悪影響”になってることに気付いてないんですね。

こういうクライアントさんは、正直かなり多いです。逆に言えばここを任せてるクライアントさんは「圧倒的に先を行っているな」という僕の肌感です。

デザインから感じる「不潔」と「清潔」

「頭がフケだらけの大将が運営しているラーメン屋」には入りたくないし、「玄関がゴミだらけのカレー屋さん」にも入りたくない…僕らが何かを選択する時に、「清潔感」というものが判断基準に入ってくると思うのですが、この「清潔感」は様々なところに散らばっている。カレーそのものを見て「汚い」と判断しているわけではくて、「店の玄関がこれだけ汚いということは、カレーも汚い(衛生面がヤバイ)に違いない」といった感じで。

出典 : 西野亮廣ブログ – Amebaブログ

僕はデザイナーである前に、人として”結構な潔癖症“で、やっぱりどうしても「清潔感」はいつも気にしてしまっていて、お店を選ぶ大きな理由でもあったりします。

これは人でも同じだと思っていて、”不潔な格好をしている方のサービスは、きっと不潔なんだろう“と思うので、自分はそうじゃないことを視覚的に見せられるように、僕は最低限のボディメイキングをするんですね。

お客さんが「清潔感」を判断する対象に、「店主の見た目」「店の玄関」「皿やトイレ」の他に、「ホームページのデザイン」が入ってきてるんです。

出典 : 西野亮廣ブログ – Amebaブログ

そんな中、僕がデザイナーとして出来ることは、そのデザインの部分を”圧倒的にピカピカの清潔”にすることです。

ただ僕は、基本的には依頼された中でしか仕事が出来ないので、「メインフロア(ホームページ)を清潔にしてくれ」と頼まれたら、それ以外の仕事はノータッチなんですね。

トイレ掃除に手を抜いてしまう飲食店は、「お皿洗いも手を抜いているのい違いない」と思われるし、「そもそも、調理にあたる時に、ちゃんと手を洗っているのか?」と思われてしまう。その感じで、デザインも。

出典 : 西野亮廣ブログ – Amebaブログ

メインフロアはピッカピカ(ホームページ)なのに、例えば、厨房(メニュー)やトイレ(チラシ)が「不潔」であればそれこそ本末転倒。そのギャップはイメージダウンに繋がったりもします。

クライアントさんのお店に足を運んだ時に、こういう部分を見るとすごく残念だなって思います。

「自分のデザインの不潔さに自覚が無い人」というのは結構いると思うので、正直に意見をくれる友人にヒアリングしてみるとイイと思います。ちなみに僕は、清潔なデザインができないので、そこはプロに任せています。

出典 : 西野亮廣ブログ – Amebaブログ

これを勘違いして、自己満足で終わってしまっていては、知らないうちにプロジェクトがコケてしまうということです。

素人の1時間と、プロの1時間の質には圧倒的な差がある。

そういう風な観点から見たときに、圧倒的に”時間という概念を考え直す必要がある“んですね。より上を目指したければこの理解は必要です。

僕はこれまでデザインについて約10年ほど勉強し、約5年ほど仕事として実際にお金を頂きながら実践してきました。

まだまだ”ペーペー”ではんあるんですが、”普段から勉強をしていないクライアントさんよりは知識や経験はある“わけですね。

要するに、そこに掛けてきた時間が違うってことです。そこに追い付くには、同じくらいの努力と時間が必要になってくるので、素人が太刀打ち出来るものではないんです。

自分達で簡易的なチラシを作ってるクライアントさんの中には「上手だなー」って思う人もいたりするんですが、やっぱりプロと素人の壁は、誰が見ても一目瞭然だと思います。

で、その反面思うのは「これ作るのに何時間かかったんだろ?」ってことです。

クライアントさんが作るクオリティのチラシを、例えば僕が作ったとしたら、それがどれだけの力作だったとしても、15分~30分あればほとんど作れちゃう訳ですね。

それを1日、2日掛けて少しずつ作ってる暇や労力があれば、そこはプロに任せておいて、次の日からプロが作った清潔感のあるチラシを手に、営業に走り回った方が”何倍も効果的”な訳です。

なのに何日もかけて出来た不潔なチラシを手に、プロに任せるより何日も遅れて、営業に走り回る時間と、その機会の損失に気づいてないんですね。

まず「機会の損失」とは、そのチラシを見てお客さんが「良い!」と思う機会です。1度チラシを配った人に2回も3回も渡すわけにはいかないので、たった1回の機会が”不潔か清潔かはとっても大切”なわけです。

次に「時間の損失」ですが、僕はデザインが武器なのでデザインに費やす1時間は有益なものに出来ますが、デザインの素人がここに費やす1時間の努力はとっても非効率なんですね。

そんな時間があったら、本職の範囲で1時間みっちり努力してた方が効果的なんで。

で、お察しの通り、クライアントとの関係で最高の状態は、”お互いのプロの部分を掛け合わせてプロジェクトを進める”ことで、それが最も成功する可能性を上げられるのが事実です。

そこに掛かってくるコストを考えて、保守的な選択をすることが、勝ちに繋がるか?といえば100%そうではないってことです。

その選択には負けも有り得ますし、このクオリティの均衡する時代で、保守的の方が負ける可能性は高くなってくるでしょう。

デザイナーとして、圧倒的に清潔感のあるデザインを目指して。

最後に、僕が少し前に制作させてもらったホームページを参考にお話しさせてもらいます。

リニューアルを依頼してもらったんですが、リニューアル前のデザインがこんな感じです。

リニューアル前のホームページ

西野さんのブログの中でいう「デザインセンスもヘッタクレもないオジさんがWordでやりくりした、あの感じです。」のそれに毛が生えた感じですね。(ホームページ制作入門<初級>とかのレベルの作りです)

スマートフォンにも対応しておらず、約10年以上、これでホームページをしっかりと持っていると思い込んでおられた形です。(10年前に作った当初はしっかりしてたホームページだったかもしれません)

色んな部分にボタンがあるにも関わらず、どの商品リンクを押しても、ほぼ”情報準備中”の状態で、更新機能すら無いホームページをただ置いてただけという感じですね。(こういうクライアントさん本当に多いです)

で、コロナの影響で、自社サイト上から商品をネット販売したいけど、商品が「布マスク」1つしかないという状況の中で、出来上がったページがこちらです。

関連リンク : サンサンマスク販売ページ – 株式会社コーレル

コストの関係で、トップページは究極にシンプルにしましたが、その分、販売するページにコストを全振りし、まずはこのページをトップページとして売っていくことを目指したんですね。

元はただの「布マスク」だったんですが、商品ブランディングから何からを徹底的に行い、その結果、”商品がとっても良い“ことも相まって、現在も売り上げが伸びている状況です。

最初はスタッフの皆さんも「サンサンマスク?」と、少し抵抗があったみたいですが、今では、お客さんだけでなく、全スタッフからも「サンサンマスク」として愛されています。

このように、僕は広告のプロでは決してありませんが、デザインを清潔に保つことは出来てると自信を持って言えます。(もっともっと頑張ります)

その清潔感は、クライアントさんによって様々ですが、そのクライアントさんのサービスやお店を、より清潔だと感じてもらえるようなデザインを常に心掛けています。

そして、もう1つのテーマとして「見やすい・分かりやすい」を徹底しています。

今回、西野さんが代弁してくれたことは、そんな意志のあるデザイナーにとって背中を押してくれる内容だと思いました。

この想いを決してブラさずに、これからも“清潔感”のあるデザイナーでいられるように精進します。一緒に頑張りましょう。

では、またね。

WRITER
KOHTA FUKUI / Freelance Designer
KOHTA FUKUI
Freelance Designer