初心(コンセプト)を忘れた時にそのサービスやプロダクトが終わる理由。【ユーザーが感じる商品価値】
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初心(コンセプト)を忘れた時にそのサービスやプロダクトが終わる理由。【ユーザーが感じる商品価値】

2020.07.11
2020.07.11

どうも、コウタです。

京都を拠点に完全独学のフリーランスデザイナーとして活動しています。2016年から禁煙をキッカケに始めた毎日ランニングは1,200日(20206月現在)を突破しました。

外出自粛で運動不足やストレス発散が出来てない方は、僕が毎日欠かさずやっているダイエット効果バツグンの自宅トレーニングをまとめたのでチャレンジしてみてください。また、外に出て運動する方へ、これからの時期持っていると便利な「コスパ最強のランニンググッズ」を紹介したのでこちらも合わせてご覧ください。

先日、とってもピースフルな商品を販売しているクライアントさんから「某有名雑誌の掲載営業(有料掲載)が来たんですがどうしましょう?」と相談されました。

結果から言うと「断った方が良い」とお話し、クライアントさんたちも会社で相談した結果、”掲載を断った”そうです。

僕が断った方が良いと言った理由は「商品のコンセプト」にあり、もしその「某有名雑誌」に掲載した時にそのコンセプトがユーザーにどういう印象を与えるか?を考えたからです。

そこがプラスになるのであれば全然OKだったんですが、今回はそう言う事ではなかったのでNOでした。そしてクライアントさんもそれを理解してくださりました。

今回は「ユーザーが感じる商品価値」ということで、初心(コンセプト)を忘れた時にそのサービスやプロダクトが終わる理由をお話ししたいと思います。

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「ユーザーが感じる商品価値」僕は過去に報酬がかなり良かった”風俗店”からの仕事を断った。

僕がデザイナー始めたキッカケ(初心)は「人を笑顔にしたい」という想いからでした。多くの人を前向きにし、”夢を持って立ち上がって欲しい”と思ったからですね。

そして多くの友人は、そんなバックグラウンドを持っていたからこそ応援してくれました。

そんな時、ある知人からの紹介で「風俗店」からの仕事の依頼を相談されました。(ホームページに使うイベントの広告画像や写真の補正などです)

当時、びっくりするくらい仕事の無かった僕でしたが、もちろん”即答”で断りました。

その仕事は、僕にとって”ただのお金稼ぎ”であって、僕がそれを受けてしまう事で、これまで応援してくれた友人に示しが付かなくなると思ったからです。

「風俗」と「お金稼ぎ」というキーワードによって、「人を笑顔にしたい」という気持ちで活動している僕の見え方が悪くなってしまうからですね。(もちろん風俗業界がダメという訳ではありません)

別にそういう仕事を隠してやることも出来ましたが、きっとその心の緩みは行動に何かしらの影響を自分に与えてたでしょう。(お金が入ることで横暴になったり)

仕事をもらう上で、僕の1番の価値は”信頼”だと思っていて、その信頼を得るためにも「人の笑顔にしたい」という初心を守り続けています。

ユーザーが価値を感じる場所は、”自分自身”にあって、決してそれは商品の質や価格だけじゃないってことです。クオリティが均衡してる時代で、正直、全ての価値が”自分自身”にあると言っても過言ではないです。

目先の利益の為に、自分の価値を落とすオファーを受けてしまっては、これまで築いてきたお客さんの信頼を一気に失くしてしまう可能性があるんです。

そんな経験があったからこそ、僕は今回のクライアントさんからの相談に「NO」を言った訳ですね。

「信頼がどこにあるかを考える」商品の価値・買う動機がどこにあるかを考える。

そのクライアントさんの商品は「人の命を救う」というコンセプトの元、”利益をほとんど考えずに少しでも多くの方に提供したい”という想いで製造されています。

そこで今回の雑誌掲載のオファーに、数万円~数十万円の費用を投入して宣伝した場合、お客さんはどう思うでしょうか?

きっと「儲かってるんだなー」と思うわけです。

利益度外視のとってもピースフルな商品で、これまでのコロナの状況で色んなところに寄付しているイメージのある商品に、「儲かってる」のイメージを持たれた時点で、ユーザーが”商品に対しての価値”を見失う訳です。(決してこの商品で儲かっているわけではありません)

そんなピースフルな商品であるからこそ「応援したい」とユーザーは思っていて、そこに価値を見出してお金を払ってくれてるから、商品は今も売れ続けてるんですね。

人にはお金が必要だし、ミーハーな部分はあるのは仕方ないと思うんですが、そこになびいてしまうような、重みのないコンセプトに将来的な価値はないってことです。

要するにこれが、”初心(コンセプト)が消えた時点で商品に価値がなくなる“ということです。

ピースフルを伝える商品の広告は、あくまで”ボランティア”であるということ。

例えばそのピースフルな商品の今があるのは、有事の際に行った大量の寄付が大きく影響しています。

寄付先から反響があったということももちろんですが、”寄付をしたことによって商品のコンセプトが定まり、それを育てたことで名前やイメージが定着した“ということですね。

こういう商品が「雑誌掲載」で広告を出すのは、かなりのイメージダウンにつながります。(無償掲載なら全然OK)

例えば、このご時世的にも「〇〇に掲載されました!」と売り出すよりも「〇〇に寄付しました!」の方が、ユーザーの心を鷲掴みできる訳ですね。(※そんな気持ちで寄付してはいけません)

もし、それでも雑誌掲載にこだわる場合は、別の商品(ピースフルと関係ないやつ)を掲載して、ホームページのURLを書いておいて、そこにピースフルな商品が並んでるのにユーザーに気付いてもらう方法ですね。

要は絶対にその商品のコンセプトはブレさせちゃダメなんです。

ピースフルな商品で集まったお金のを使い道までが、その商品の価値であることを考える。

貧乏からお金持ちになるにつれて性格が変わってくる人がいるように、状況の変化で売り方がブレてしまう商品やサービスもあると思います。(とっても残念な例です)

ただその場合、さっきも言ったように、結果的にその商品の価値を下げてしまうことに繋がります。

さらに言えば、その商品から得た利益の使い道にも”商品の価値を上げる可能性がある”ということです。実はユーザーは会社の取り組みまでを見ています。

というのも、そのピースフルな商品の価値は、”会社の取り組みに価値を感じている”ということに繋がっているので。要するに看板商品ですね。

雑誌掲載をして「儲かってるなー!」の印象よりも、どこかに寄付をして「また寄付したんだ!」の方が、何十倍も愛される会社になるのは想像出来ると思います。

それが利益の使い道までを考えることです。

もちろん場合によっては雑誌掲載などの広告費に利益を投じた方がいい場合もあります。今回は、僕のクライアントさんのピースフルな商品の場合のお話です。

僕はデザイナーとして活動して5年目を迎え、嬉しいことに一度も宣伝したことがありません。全てお客さんからの紹介で成り立ってる訳です。

そんな僕だからこそ感じたことを伝え、それを理解してもらえて嬉しかったですね。

少しでも多くの人に笑顔を与えられるよう、大変な時だからこそ協力して頑張りましょう。

では、またね。

WRITER
KOHTA FUKUI / Freelance Designer
KOHTA FUKUI
Freelance Designer