外国人観光客が減って京都に平和が訪れた話。新型コロナウイルスがもたらした不幸中の幸せ。【ここは紛れもなく京都だ】
どうも、コウタです。
京都を拠点に完全独学のフリーランスデザイナーとして活動しています。2016年から禁煙をキッカケに始めた毎日ランニングは2020年6月で1,500日を突破しました。
外出自粛で運動不足やストレス発散が出来てない方は、僕が毎日欠かさずやっているダイエット効果バツグンの自宅トレーニングをまとめたのでチャレンジしてみてください。また、外に出て運動する方へ、これからの時期持っていると便利な「コスパ最強のランニンググッズ」を紹介したのでこちらも合わせてご覧ください。
コロナさんは「終息」とは行きませんが「ウィズコロナ」として経済活動がの復帰を目指し、少しずつ自粛活動も緩和されつつあり、この状況にほんの少しだけホッとした気持ちが出てきました。(1月中旬から危機感を持ってたので。)
外出はもちろん不要不急以外はせず、3月頭からはスーパーと家の往復だけで「在宅ワーク」を徹底していました。そしてその結果、「在宅ワーク最高!」って感じで、この生活から抜け出すタイミングを完全に見失ってしまいました。
そんな中で「外でのランニングを2ヶ月ぶりくらいに再開」したんですが、街の景色を見ていて大きな変化を感じました。ちなみに僕は今は京都に住んでます。
それは「お年寄りを外で多く見かけるようになった」ことですね。
町家が多い地域なんでお年寄り自体は多く、おばあちゃんの家が京都なので昔ながらの京都はよく知ってましたけど、京都は「観光」に力を入れるようになって「お年寄りが住むには不安な場所」に変わって来ました。
だからこそ、こんなにお年寄りを見かけるのは本当に久しぶりで、おばあちゃんっ子の僕は嬉しくなりました。
今回は「ここは紛れもなく京都だ」ということで、新型コロナウイルスがもたらした不幸中の幸せは、外国人観光客が減って京都に平和が訪れたこと、というお話をしたいと思います。
Index
外国人観光客が増えて京都に住むお年寄りは「観光地」に行くことが出来なくなった。
僕は外国人のお友達もいますし、外国人が嫌いだという偏見があるわけではありません。その点はご理解ください。
昨今の京都では「観光」に力を降り注いだ為に、外国人観光客の増加が本当に著しいです。表現の仕方として適切なのは「外国人観光客のための街」といった感じですね。
僕は実際に住んでますが「観光地」に行こうと思うと、どこに行っても大量の人で、ゆっくり楽しめた試しがありません。そんな場所に「お年寄り」は「行きたくても行けない」そんな状況です。(行きたかったら早朝にひっそりとか)
加えて「インスタ映え」の登場で、観光地には「キレイな見た目で美味しくないカフェ」の乱立。立てれば立てるだけ儲かった「ホテル」や「ゲストハウス」の乱立。
これによって多くの歴史ある町家が、姿を変えていきました。
10年くらい前の京都ってこんなんじゃなかったんですよね。もっと「日本人が楽しいと思える場所」だった訳です。
本来お年寄りを尊重すべきはずなのに、今はそのお年寄りが「怖い」と思う街に変わってるんですね。
「ゲストハウスの乱立」によって募るお年寄りの住民の不安と、景観への影響。
大袈裟な話じゃなく、市内を歩けば「10軒に1軒はゲストハウス」って感じなんですよね。
それくらい観光客に需要がある状況で、今回も中国の新春に向けての受け入れ体制もバッチリだった感じです。
そんな中でのコロナ、京都に住んでいて恐怖しかありませんでした。
ただ単に外国人観光客が増えることで、お年寄りが不安を感じる訳じゃありません。
一番は外国人観光客のマナーによる影響です。
特定の外国人観光客の人は、街を歩く時には周りが見えておらず、道の真ん中で止まって話し出したり、お店の中から突然飛び出したり、お年寄りからすると「歩く」という部分ですごく心配なんですね。
ただ、観光で来ている人たちに、日本特有の規律やマナーを理解してもらうのは難しい訳です。
そういうイメージのある「外国人観光客」が近くで寝泊りをしているということだけで、近隣に住む「お年寄り」は不安を感じてるということですね。
それと同時に「ゲストハウスの乱立」は、多くの町家をリノベーションしたものが多いわけです。が、利益目的のリノベーションは町家の文化を熟知した人が行う訳ではなく、「間違った京都を世界に発信」しています。
外観も町家とは違い、京都の古き良き景観は失われつつあります。「小さい頃から遊んでた京都が…」と思うと、結構寂しいですね。
現在も薬局やスーパーでは外国人観光客の「爆買い」を見ない日はない。
一時期問題になった「外国人観光客の爆買い」ですが、京都では今も日常茶飯事のことです。
今は電化製品を買い占めるという状況は無くなりましたが、住民もよく使う「スーパー」や「薬局」で、スーツケースまで持ち込んで買い物をしている外国人観光客はを毎日見ます。
スーパーの周りは決して観光地ではなく「ただの市街地」なんです。人の家の敷地内で荷物を開けて整理したり、休憩したりする人もいます。
「観光地」の中でも、何かを「見に来る」というよりは「買いに来るという目的を持って日本に来る人のマナーが非常に良くない」のが事実です。
新型コロナウィルスの影響での「入国規制の緩和」で生じる問題。
1月末、中国の新春の影響もあり観光客が流れ込む危険があった時に、観光地である京都では「観光客によるマスクの買い占め」が起きました。
もう1月末の時点で、他のどこよりも早く、京都では「マスクの品切れ」が起きたんですね。そんな状況を知っているからこそ「入国規制の緩和」は慎重に行って欲しいなと思います。
どう頑張っても、文化やマナーを理解してもらうのは難しいですからね。
「ここは紛れもなく京都だ」新型コロナウイルスがもたらした不幸中の幸せ。
昨今、京都ではそんな状況がずっと続いていて、一気に街並みが変わってしまっていた中でのコロナさん。
今回の自粛緩和で「お年寄りが外に出る」ことが増えたんですね。
最近は、日光を少しでも浴びるために、お昼過ぎにランニングをするようになったんですね。
そこでよく見る光景は、お家の前でお年寄りが仲良くお話してたり、公園で日向ぼっこしたり、スーパにご夫婦でお買い物に来たり。
お年寄りが生活をしているのを見れることで時間がゆっくり流れているように感じ、「あ、古き良き京都だ。」とホッコリすることが増えました。
京都も一昔前までは「自然の音が多く聞こえた中での観光地」だった訳です。もちろんコロナさんがもたらしたのは多くの不幸でしたが、その中でも幸せと感じられる風景を見ることも出来ました。
いくら観光地といえど、住んでいるのは僕らなので「元々この場所にいる人」のことをもっと大切にして欲しいなと日々感じています。
コロナさんの影響で、観光客の方にとって良い意味で「マナー」が浸透すれば良いなと思いました。
今後、寒い時期になるにつれ、このウイルスがどうなるかは分かりませんし、いろんな意味で不安は消えることはありませんが、どんな時でも協力して乗り越えられるように一緒に頑張りましょう。
では、またね。