コロナ第二波と言われる中、若者が想像以上にピュアだった話。【夜の街と若者】
どうも、コウタです。
京都を拠点に完全独学のフリーランスデザイナーとして活動しています。2016年から禁煙をキッカケに始めた毎日ランニングは1,200日(2020年6月現在)を突破しました。
外出自粛で運動不足やストレス発散が出来てない方は、僕が毎日欠かさずやっているダイエット効果バツグンの自宅トレーニングをまとめたのでチャレンジしてみてください。また、外に出て運動する方へ、これからの時期持っていると便利な「コスパ最強のランニンググッズ」を紹介したのでこちらも合わせてご覧ください。
先日、クライアントさんが経営されているバーがリニューアルオープンされました。それまでの自粛期間はずーっと営業をお休みされてました。
前々から「また店内の写真撮影をしてください」とお願いされていたので、「コロナが落ち着いたら」とお返事させてもらっていた状況でした。
ニュースでも大々的に取り上げられるように「コロナ 夜の街 若者」という三拍子揃うお店ではあるので、どうしても営業されるのであれば「ウイルス対策は必須ですよ」と、お伝えはしていました。
こういったお客さんと接するスタイルの業種で、隅々までコロナ対策を徹底するのは難しい状況で、出来る限りの対応はやられていた様子でした。
久しぶりにお店にお伺いさせていただいたので、数杯お酒を頂いて、実際に来られるお客さんと少し接してから帰ろうと、お客さんを少し待つことにしました。
という事で今回は、クライアントさんのバーにて、コロナ第二波と言われる中、若者が想像以上にピュアだったお話をしたいと思います。
Index
コロナ第二波と言われる中、夜の街の若者の現実。
「コロナ 夜の街 若者」と言われ続けている中、今、本当に夜の街にいる若者たちが、そんなチャランポランな行動をしているのか?ということを見てみたかったんですね。
最近の状況を聞いていると、大学生くらいの子達が遊びに来ることが多いみたいですが、入店時間は遅め(20時以降)で、大きなお金は落とさずに安く遊んで行くことが多いようです。
コロナの影響でバイトが削られた事もある中で、「少しでも遊びたい」と、生活費の中からギリギリのお金を捻出して遊びに出るような感じです。
夜の街のスタッフの、コロナ対策に対しての理解。
僕も何度も注意をしてるんですが、このお店のオーナーさん自身がマスクをするという習慣が定着しておらず、その日は僕がオーナーの分のマスクも持参し、接客時には着用してもらうことをお願いしました。(僕は毎回しっかり怒ってます)
オーナーと「スタッフはマスク着用必須ですよ…」とかなんとか話してると、「ビラを配って来ます!」と若いスタッフの子が外に飛び出して行きました。
スタッフの男の子は、”マスク”をしていました。
後に、そのスタッフの子に「どうしてマスクしてるの?」と聞くと、「えっと…お二人(僕とオーナー)がやられてたからです!」という返事が返って来て驚きました。
僕は前々から、最近の若者(大学生くらい)は、異常にしっかりしてるなと思ってたんですね。本当に賢い子が多いなと。
上の人間がしてるからという理由で、それを見て自主的に行動する考えを持っていることに感心しました。
僕は結果的にマスクをしてくれたから良いと思うんですが、このマスク着用の意味を「誰かの命のため」と変換するには「歳が若過ぎるのかなぁ…」とも思っています。
ただ、みんなそれぞれ、理由や強度は違えど「コロナ」ってものに向き合おうとしてるだなと感じました。
夜の街のお客さんの、コロナ対策に対しての理解と協力。
このお店には、アルコール消毒のスプレーと、ピストルのような検温計が常備されていて、入店の際にそれをお客さんにやってもらうという取り組みをやっています。
ただ営業を再開してすぐの状況で、これも”絶対”というクセ付けが、まだまだな状況でした。
お客さんが数名来られて、お客さんが「3人です!」と言うと、「どうぞ!」と、そのまま店内に招き入れようとした瞬間があったので、「オーナー!ダメですよ!検温とアルコール消毒!」と言うと、「すいません!まだ慣れてなくて…」と急いでお客さんに協力のお願いに行きました。
すると、お客さん(大学生くらい)の3人組は、嫌な顔1つもせずに、おでこの髪をかき上げて検温に協力し、手を出してアルコール消毒をする姿がありました。
「コロナって何?」って感じのアホみたいなヤツばっかりだと思ってた方がいれば、それは訂正した方が良さそうです。みんな”何故それをするのか?”をちゃんと理解して、とても自然体で協力的だったんです。
それ以降、お客さんが来られる度に、オーナーとスタッフは検温とアルコール消毒を、最速で徹底してお願いするようになりました。(もうお店の前のエレベーターのドアが開く時には検温計とアルコール消毒のボトルと持っている状態)
僕がいた時間で、お客さんは大体5組くらいで、合計12~15人くらいの来客がありました。(そのうちの9割はマスクを着用してました)
こんな状況でも「きっと僕が若い頃だったら、遊びに出ちゃうよな…。」って、僕も心の奥では思ってるんですね。
バーのオーナーさんに、コロナ対策に対しての現実(いま)を見せられた話。
カウンターを挟んでオーナーさんと話してる時に、1人の客さんが来店しカウンター(1つ席を空けた隣)に座って来られました。
お客さんは若者が中心の中、少し落ち着いた(お金持ちそうな)感じのお客さんで、もちろんマスク着用で、アルコール消毒は自主的に、検温への協力もスムーズでした。そして、そのお客さんにはスタッフの男の子が接客することになりました。
しばらくして、隣のお客さんから…
「もしお店に入ってスタッフがマスクしてなかったら帰ろうと思ったよ」
って会話が聞こえ…
僕が言うまで出来てなかったオーナーは、ドキッとした様子で「今後、徹底出来るよう頑張って意識します」と反省してる様子でした。
そのお客さんとは、その後少し会話をさせてもらって、とても楽しんでくれた様子で、高価なシャンパンを注文され、僕にも振舞ってくれました。
コロナ対策としてマスクを着用しているお客さんがお金を落としやすい理由。
僕はオーナーに「マスクを着用されてる人の方がお金を使ってくれますよ?」と、いつも言っています。
その理由は、こんな蒸し暑い中、通勤中・仕事中ずっと我慢してマスク着用して、その辛さを我慢してる人たちが「やっと飲みに行ける!」って気持ちで来店されるはずなんですね。
きっと、そんなお客さんは、その時間をより特別に感じてるから、「普段は出来ない贅沢をしよう」ってなると思います。実際に僕だってそうです。
ただ、マスクを着用しない意識の人の多くは、この状況でも「いつでも遊びに行ける」って感覚で生活してるんですね。(熱中症リスクや肺への影響を考えてマスク着用控えてる方ももちろんいます)
そうなると「明日来たらいいか」ってなるんで、どうしても1日に大きなお金を落としづらいですよね。
お客さんの絶対数が減ってる中で、そういうお客さんをキャッチするには「スタッフがマスクをしてる必要がある」ということを見せられて良かったと思いました。
コロナ・夜の街・若者の三拍子の中にあるピュアな心。
若者が楽しんで遊んでる姿を見てると、1組のお客さん(大学生3人組)が帰ろうと会計してる時に、僕に「何されてる方ですか?」って話しかけて来てくれました。
「このお店のデザイナーだよ」って言うと…
「僕ずっと(リニューアルする前)から、このお店に通ってます!デザイナーさんに会えて光栄です!」と、すごく嬉そうな笑顔で応えてくれました。
お客さん(若者)と接してみたいと思って滞在させてもらったので、その子と少しお話しすることに。
彼は大学生で一人暮らしをしていて、そのお金をアルバイトで稼いでいて、今は自由に使えるお金は月に5000円までだそうでした。ギリギリでいつも生きていたいボーイです。
「今はコロナで色々気を付けないと行けないけど、出来るだけ気を付けて皆んなで遊びたいです!僕ずっと通ってるのでまたお兄さんも来てください!」と笑顔で帰って行きました。
テレビのニュースで「コロナ・夜の街・若者」と、叩かれまくっている若者の中には、最大限のコロナ対策をして、自分達の学生時代を少しでも”楽しく遊びたい”っていう、ピュアな気持ちで夜の街に繰り出す子もいるんだなぁと感じることが出来ました。
久しぶりに若者と触れ合うことが出来て、心が温かくなりました。
とは言えど、まだまだ予断は許さない状況です。
僕自身も、なかなか飲みに行く機会は作れそうにありませんが、最大限の対策をして、皆んなが少しでも楽しめるよう、協力して一緒に頑張りましょう。
では、またね。