【仕事のクオリティとスピード】スピードが遅ければ、比例して期待されるクオリティが上がる。
どうも、コウタです。
京都を拠点に完全独学のフリーランスデザイナーとして活動しています。2016年から禁煙をキッカケに始めた毎日ランニングは1,300日(2020年7月現在)を突破しました。
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クライアントさんとお仕事をしていると、俗にいう「ムチャ振り」のようなことが多々あったりします。
もちろん作る作品のクオリティ面でのムチャ振りもあるんですが、圧倒的に多いのは「納期のムチャ振り」です。
ただ、クライアントさんも悪気があって言っていることではないので、無理なら断るか、納期を調整すれば良いだけの話なんですが…。
僕のようなショボいフリーランスにとって、ここで「無理です!」とは言ってられないのです。(明日から仕事がなくなっちゃう)
「結構ヤバいなぁ…」と不安になりながらも、「神は試練を与えてくれたんだ!」とワクワクしながら、「やります!」と元気よく答えています。(無理と言ったことはない)
今回の結論から言えば、基本的に「制作スピード + 制作物のクオリティ = 仕事のクオリティ」となるので、基本的に「制作物のクオリティ」が全てではないということです。
僕は時間がある時は、それこそデザインの細部に気を使って制作を行っているんですが、正直、全部の仕事をそんなスピードでやっていては生きていけません。(仕事も回らないしお金も稼げない)
だからと言って、スピードを上げることが「手を抜く」ということではないんです。(ここ重要)
ということで今回は、「仕事のクオリティとスピード」スピードが遅ければ、比例して期待されるクオリティが上がる、ということについてお話ししたいと思います。
Index
仕事のスピードが遅ければ、比例して求められるクオリティが上がることへの自覚を持つ。
例えば、制作日数が3日のホームページと、1ヶ月のホームページだと、確実に後者の方がクオリティが高いような気がしますよね?
これってラーメン屋の行列と全く同じ原理で、並ぶ時間が長ければ長いほど味に期待しちゃうってことです。やっとのことで食べたラーメンがマズかったら最悪ですよね。
じゃあ逆に、並ばずに入れて、味は普通のラーメン屋さんだったら「まぁこんなもんか」と、普通に満足して帰るわけじゃないですか。
要するに「時間 = 期待」となっている構図に、まずは気付かないといけません。
そして追求すべきは、「並ばずに入れたラーメン屋さんで並ぶに匹敵する味を提供すること」です。
僕は仕事のスピードは早い方だと思いますが、普段からこの部分をめちゃくちゃ大切に考えています。
クライアントが「どこまで求めているか?」を把握する。
ラーメン屋さんの話で続けますが、お客さんがその時に求めている「味(クオリティ)のボーダー」は確実にあって、同じお客さんでもタイミングによって違います。
吉野家の牛丼のように、頼んだら1分以内に出てきて普通に美味しく満腹感も得られるものを求めているのか。
今日は特別な日だから、少し時間が掛かかるのも覚悟でフランス料理のコースを求めているのか。
ここの判断を、注文の仕方から察する必要があります。
これは普段からお客さんと向き合っていないと分からない部分ではあるのですが…
- 支払われる費用
- 使用用途
- 現行のクオリティ
これらの情報で、大体掴むことが出来ます。
例えば、普段は”町内会で配るようなレベル”のチラシを使っているお客さんが”1週間後に迫ったイベントを告知するチラシ”を”1万円という予算”で依頼された時に…
この依頼は、確実にクオリティよりもスピードで、明日にでもデザインを仕上げて、一刻も早く告知出来るようにしてあげられることがお客さんにとってベストですよね。
イベントの1日前に、めちゃくちゃクオリティの高いチラシが手元に届いても、告知をしている時間がありません。且つ1万円という予算でビルボードに掲載するような広告を求めているわけもありません。
この辺りの感覚的な判断は、めちゃくちゃ重要だと僕は思っています。
スピードが与えるクライアントへの印象は相当強い。
「早い = 雑」と思われる人も多いと思うんですが…
その分野で知識を持ったプロが仕事をするわけなので、どれだけ早く仕事をしても、雑になるということはありません。(少なくとも僕はそうです)
「もう少し作り込めばもっと良くなる」というクオリティの中でも、費用や時間に応じて、クライアントとの間で折り合いがつく状況をいかに早く作るかが重要なんです。
そこに到達するまでのスピードが早ければ早いほど、クライアントに与える影響は絶大です。
この影響を甘く見てはいけなくて、仕事のスピードは大きな信頼にも繋がり、更に、期待にも繋がります。
まず「スピード = 信頼」に関しては、ギリギリの状況(納期など)に置かれてた時に”最後に頼れる人”になれるということです。
次に「スピード = 期待」に関しては、「この人が時間をかけて作ったものはどんなものなんだろう?」という”クオリティへの期待“です。
信頼と期待を得ることで、大きな仕事を任せてもらえる可能性もどんどん上がります。
そういった意味で、クライアントの状況や希望をしっかりと把握し、一定数のクオリティを守り、スピードを最大限に上げていくことは、仕事において最も重要なことの1つだと言えます。
スピード感の合う人と仕事をすることの重要性。
例えば、オープンの1~2週間前にロゴがない、チラシがない、商品の料金すら決まってないお店が、成功を約束されているはずはなく、これまで多くのクライアントの事業撤退(伸び悩み)を見てきました。
且つ、そんなスピードの必要な依頼の中で、クオリティを徹底的に求められたり、更には値引きを要求されたりすれば、モチベーションは上がって来ないですよね。
そんな意味で、僕はこのスピードの基準が上がることをステップアップの1つだと感じています。
早いだけが全てではないのですは、総じて言えることは”クオリティの高い仕事をしているクライアントほど仕事のスピードが早い”という事実です。
要するに、スピードが早いということは「込める想いが強い」ということなので、それだけクオリティの高いサービスや商品が生まれます。(後回しにされない仕事という意味で)
間違ってはいけないのが、大手企業だからスピードが早いという訳ではなく、「想いが強い人の仕事が早い」ということです。
“同じ熱量“を持って仕事が出来るという点で、スピード感の合う人と仕事をすることはかなり重要だと思っています。
クオリティは当たり前。スピードは努力次第。
今回伝えたかったのは、クオリティはもちろん当たり前ではあるんですが、少なからずスピードは努力として評価してもらいやすいよってことです。
もし、クオリティに自信がなかったとしたら、出来るだけのクオリティで、とにかくスピード重視で納品してみてください。(こんな感じでどうですか?意見ありますか?的なノリで)
そこから進む話(改善点などを提示されること)も沢山ありますし、熱量は必ず伝わります。ダラダラ先延ばしにするのが一番最悪です。
ちなみに、僕がフリーランスとして「年中無休」にしているのは、それだけ熱量を持ってやりたい仕事や、助けたいクライアントを抱えているからです。
例えばその熱量に対して、睡眠時間を削ったり、休みを返上したりなんて当たり前で、全然平気です。
自分の人生の大半を占める労働で、僕自身がそういう風に感じられる仕事を出来ていることを本当に幸せに感じています。
そんな熱量が合う方と、これからも出会っていけるように、日々努力を重ねて行きたいと改めて思いました。
一緒に頑張りましょう。
では、またね。