新型コロナウィルス による給付金に対してフリーランスデザイナーが思うこと【持続型給付金・国民全員10万円】
どうも、コウタです。
京都を拠点に完全独学のフリーランスデザイナーとして活動しています。2016年から禁煙をキッカケに始めたランニングは2020年3月で1,400日を突破しました。(※現在は外出自粛 の影響で自粛中です。)
外出自粛で運動不足やストレス発散が出来てない方は、僕が毎日欠かさずやっている自宅トレーニングを以下の記事にまとめましたので良ければチャレンジしてみてください。
話は戻りまして、新型コロナウイルスが影響での外出自粛に伴い、これまで経験したことのない経済活動の停止が問題となっています。
そんな中での問題は、営業自粛による経営悪化で、従業員の解雇や、維持費を捻出することが出来ずに補償を求める個人事業主や中小企業が溢れていることですね。
そんな中、政府は「国民全員に10万円給付」や「持続化給付金」など、国民や事業主に対しての補償を決定しました。
フリーランスデザイナーとして活動している僕は、幸か不幸かこの状況で大きな損害をダメージを受けることはありませんでした。
給付金に対しては様々な意見があると思いますが、今回は、普段から危機感を持ちリスクマネジメントを考えているフリーランスの意見としてお話出来ればと思います。
Index
持続型給付金や国民全員10万円の給付が決定してフリーランスの僕が思うこと。
結論から言いますと、僕は今回の給付金の制度や対象者には心からは賛同出来ません。
簡単に言えば、コロナの影響の前に、事業をしている人間の明日は安定はなく、いつ何が起こるか分からないと思って普段から危機感を持っているからです。
そういう風に言えば、自分だって危機感を持っているという方が出てくると思いますが、考えて行動することをしていないと、何もしていないのと同じなのです。
フリーランスとしてコロナに関係なく、仕事の依頼がないからといって国に泣きつくことは出来ない。
僕はフリーランスです。普段から1対1でお客さんと直接コミュニケーションを取り、受注・制作・納品・経理までを全て自分で行なっています。
会社と違って固定給はありません。お仕事の依頼がなくなったら給料はゼロですし、収入の少ないフリーランスにお金を貸してくれるような銀行も滅多にありません。
活動を始めて5年目になりますが、普段から危機感しかないのです。お客さんの信頼を掴みながら幅を広げて、少しずつ収入を上げることが出来てきてはいますが、特に大きく稼いでる訳でもなく、現実の日々は節制と出来る限りの貯金をする毎日です。
普段から辛い時は、心の声で
「自分の好きで選んだ道での困難で、人に迷惑を掛けるな、甘ったれんな。」
と、自分に言い聞かせている僕にとって、複雑な気持ちがあるのはそこの部分です。
外出自粛で店舗にお客さんが来ないと悲観するのでなく、普段から最悪の状況も想定し行動すること。
外出自粛による影響で、人が街に出歩くことがなくなり「お客さんが来ない」、「経営が困難」と嘆く事業者は大勢おられます。でも逆に、普段よりも業績を伸ばしている同業者があることも事実です。
そこの差を考える必要があるのです。
十分過ぎるほどにあった、危機感と行動を起こすための時間。
2020年1月末辺りから、新型ウィルスによる中国・武漢での動きが活発になるのを、ニュースやYoutubeで見ることが増えました。
その頃から僕は
「これは普通じゃない。いずれ日本も危険になる。」
と、中国の旧正月による観光客の増加に京都在住の僕は危機感を持ち、この状況をInstagramなどで訴えていました。
その後すぐに京都では、中国人観光客の影響でマスクやアルコール除菌スプレーも売り切れが出るお店が続出しました。全国でもかなり早い段階でこの状況になったと思います。
既に中国・武漢での状況を僕たちは知ることが出来ていた状況で、このように少なくとも3カ月以上前から、危機に備えて考えて準備する時間は沢山あったんです。
その危機を教えてくれたのは、他でもない「かけがえのない生命」でした。
多くの人の危機感と行動が遅れたことによって起こった経済のパニック。
僕の周りの飲食店、接客業、美容系サロンの方々も、3月中旬頃の緊急事態宣言が出される少し手前から、自粛を始められることが増えてきました。
そんな中で、通常営業を自粛する代わりに新しいサービスに移行される方もどんどん増えてきました。
普段から危機感を持ち生活し、更に1月末から危機感強めた人からすれば、実際これでも遅すぎたんですね。
仕組みを理解することから、始めてる状況ではダメだった。
コロナに対応するという攻めの行動ではなく、コロナから持ち堪えようとする守りの行動しか選択肢出来なかったんです。
既に「クラウドファンディング」や「zoom」などのオンラインツールを使っていた人、知っていた人、嫌いだった人、知らなかった人に生まれた差。
今回をキッカケに「クラウドファンディング」や「zoom」が具体的にどんなものかを知った方は多いのではないでしょうか?
zoom飲み会という言葉も生まれ、キングコングの西野亮廣さん考案の「スナック吉本」など、接客業でもzoomを接客に使うところも出てきたりしました。
知っていたか知らなかったかだけで、大きな差が生まれたことは感じると思います。
クラウドファンディングで言えば、ただ単に募れば成功するという訳ではなく、そこにも成功する方法や秘訣は存在します。そうなれば、知っている人と考えて使っていた人の間にも差が生まれます。
このように、準備というのは、マスクやアルコール除菌スプレーを買い溜めるということだけではありません。
今回の「zoom」や「クラウドファンディング」だけでなく、普段から選り好みせずに挑戦し、知識と経験を多く積むという準備は、このネット時代において誰もが平等に行えることです。
何に時間を費やすのかという点では、努力の質も重要になってきます。
新型コロナウィルスの影響による補助金に思う事と、フリーランスデザイナーの現状と今後の見通し。
コロナの影響はもちろん大きくありました。
デザインやWEBサービスの運営など、専属契約などを行なっている事業者さんからは減額の依頼が来ることもあり、僕は快くそれを受け入れました。
そういった面で、収益が減った部分もありましたが、リモートワーク必須となった状況でWEBサービスを必要とした企業が増え、WEB制作関連の依頼が増えたことで大事に至ることは現状で嬉しいことにありません。
今回の件を機に、補助金を使って今後のリスクに備えようとする方が増えた印象があります。
困ってる人を助けることが出来るのは嬉しい。それでも補助金はなんだかスッキリしない。
努力してるのは困ってからじゃない。困る前から必死にする努力もあるんだ。
実は僕、恥ずかしいことに去年の1月~4月は収入が壊滅的で、そこらへんでアルバイトしてた方が良いかなと絶望を感じていたところを、下半期に頑張ってなんとか盛り返した形でした。
去年、僕は助けて欲しかったんです。こんな声は去年叫んだとしても届かないですよね。
持続化給付金は去年の1月~4月の売上高を基準に、ひと月でも売上高が50%以上ダウンしている個人事業主を対象に、最大100万円の給付を受けることが出来るみたいです。中小企業は最大200万円です。
該当されそうな方は給付特設ページをチェックしてみて下さい。オンライン申請が可能です。
要するに、去年の売上高が壊滅的だった僕は、必然的に今年はそれを下回ることは難しく、去年に我慢を経験したことに加え、今年もこの給付を受けることが出来ないということです。
「そんなことなら1月~4月まで、仕事せずに遊んでたら良かった。」って、一歩間違えば思いたくもなりますよね。
全ての逆境をポジティブ捉えて、さらに自分を高めていくこと。
ただ、この先もどうなるか分かりません。
現在自粛をされている事業者の方々は、いつ再開出来るか分からない不安の中で家族や従業員を守ることに精一杯だと思います。
これが続けば仕事を失う方がどんどん増えてくる可能性がある中で、今も変わらずお仕事を頂けて人の役に立てていることに心から感謝しています。
そういう風にこんな逆境もポジティブに捉えて、これまでと変わらず更に危機感を強めて日々努力を続けていきたいと感じるようになりました。
今からでも遅くありません。
この自粛期間中に出来ること、自分を高められることは沢山あります。
皆んなで一緒に頑張りましょう。
では、またね。