【デザインは美意識】デザイン・写真・映像のセンスを感覚的に上げる考え方。
どうも、コウタです。
京都を拠点に完全独学のフリーランスデザイナーとして活動しています。2016年から禁煙をキッカケに始めた毎日ランニングは1,200日(2020年6月現在)を突破しました。
外出自粛で運動不足やストレス発散が出来てない方は、僕が毎日欠かさずやっているダイエット効果バツグンの自宅トレーニングをまとめたのでチャレンジしてみてください。また、外に出て運動する方へ、これからの時期持っていると便利な「コスパ最強のランニンググッズ」を紹介したのでこちらも合わせてご覧ください。
先日、僕の鍵垢専用(西野亮廣エンタメ研究所)のTwitterにてこんな投稿をしました。(鍵垢のため実際のツイートを掲載出来ません)
デザインはセンスとかじゃなくて、僕は美意識だと思っています。例えば「結婚式にサンダルを履いていく事」は、誰もしないし、必ず革靴を履いて行くと思うんです。次に「綺麗に磨いてあるか?」を気にして、次に「服と合っているか?」を考える。デザインや写真・映像のセンスも全部それと同じ感覚です。
このツイートをしたところ、影響力のない僕にしてはボチボチの反響を頂いたので、今日はこのことについて少し掘り下げていけたらと思います。
ということで今回は「デザインは美意識」デザイン・写真・映像のセンスを感覚的に上げる考え方についてお話ししたいと思います。
Index
デザイン・写真・映像はセンスじゃなく、美意識にヒントがある。
「デザイナーの人が作るものはやっぱりオシャレだよね」というような発想をお持ちのかたは、一度落ち着いて考えてみてください。
“あなたが毎日着る服がどのようにして選ばれているのか?”ということを。
例えば、会社にスーツで行く場合…
- スーツの色
- ネクタイの色
- 靴下の色
- 柄が入っているか
- どんな生地か
そして、その1つ1つを組み合わせた理由はなんですか?
僕が実際に仕事でやっているデザインの現場で行われているのは、皆さんが毎日やっている、この「服選び」と全く同じ作業なんです。
例えばデザインに置き換えて、チラシを作る場合…
- 全体の配色
- フォント
- 写真の雰囲気
- デザイン内の装飾(柄)
- 印刷する紙
こういったものをどうするか?ということになります。
美術館に飾られるようなアーティスティックなデザインと違って、いわゆる一般的な商業デザインなどの多くは、これに当てはめることで一気に言語化しやすくなるかなと思います。
要は、デザインは千載一遇のセンスなんかではなく、人それぞれが持ち合わせた「美意識」から生まれるんだと思います。
デザイナーや写真家など、クリエイティブな仕事をされている人に、いわゆる”オシャレな人”が多いのは、この美意識が高いからだと僕は考えいています。
自分の美意識がデザイン・写真・映像に表現されている。
僕はゴチャゴチャとした重ね着をしたり、アクセサリーを付けたりは一切しません。たまに時計を付けるくらいです。(基本的には、Tシャツ(白か黒)にデニムの様にシンプルな格好を好みます)
そんな僕の美意識が出ているのが自分のポートフォリオ(制作実績)です。
僕の制作実績サイト : https://14-fourteen.com/
無駄な装飾などは一切不要で、無機質でシンプル、そして分かりやすい(見やすい)という、美意識を持って作品作りを行なっています。
このように、自分の美意識はデザイン・写真・映像で表現されているので、僕はその人の服装や家の中を見ることで、その人がどういうクリエイティブをするのか?が、ざっくり分かると思っています。
クライアントワークとしてのデザイン・写真・映像は、お互いの美意識の擦り合わせ。
クライアントワーク(お仕事)としてのデザイン・写真・映像を作る場合には、自分の美意識とクライアントの美意識を掛け合わせる必要があります。
もっと言えば、その美意識の比重をクライアントさん寄りにするのか、自分寄りにするのかをヒアリングの中で見極めないといけません。
それは、あなたの美意識が、クライアントさんにとってどのように見えているか?で変わってくるものだと思います。
例えば、自分の美意識を完全に信頼してもらえてる場合は「全て任せます」といった感じで、少し不安があったりする場合には「細かい指示」が入るといった感じです。
そして僕は「クライアントさんとの美意識の擦り合わせ作業」を”最も得意としているデザイナー”だと思っています。
なので、僕がクライアントさんとのヒアリングの中で最も重要にしているのは、こういった美意識の感覚と比重の擦り合わせです。
ここで仕事が決まると言っても過言ではありません。
クライアントワークにおいて、僕が作るもののテイストやクオリティにムラがあるのはそういった理由が大きくあるということです。(クライアントさんによって満足するところが違う)
仕事をする上でクライアントさんの美意識に近づけることも1つのゴールだということです。(クライアントさんが満足したら勝ちです)
そのデザイン・写真・映像が、誰を意識した美意識であるか?を考える。
そして最後に、そのデザイン・写真・映像を「誰が見るのか?」を考えます。
要するに、それを受け取るユーザーの美意識を「いかにリアルに自分が想像できるか?」ということが重要になってきます。
ユーザーが、男なのか女なのか、お年寄りなのか子供なのか、カフェ好きか焼肉好きかなどで変わってきますよね?
例えば、お年寄りなら「字は大きくする」や「派手な色は控える」とか、子供なら「ひらがなにする」や「ポップな色合いにする」といった感じですね。
受け手のユーザーに憑依するくらいのレベルで、美意識をイメージする必要があるんです。(俯瞰で見るとか客観視とかそういう感じですね)
ここまで来るとかなり美意識が複雑になって来ます。
自分の美意識 + クライアントの美意識 + 受け手の美意識
その中からの最適解を見つけるのが、クリエイティブの仕事だと僕は思っています。
クライアント・受け手ユーザーの美意識を感じるためには、たくさんの引き出し(ボキャブラリー)が必要。
例えば、冬に会社にスーツで行く場合に、コートやマフラーの存在を知らなかったら、その選択肢を持つ事は出来ないですよね。
ウール素材が暖かいとか、毛糸が暖かいとか、ユニクロのヒートテックというものがあるとか。
加えて、作るものが普遍的なものでない限り、受け手のユーザーに応じて「どんなものが好まれているのか?」を知る必要も出て来ます。
要は、たくさんの引き出し(ボキャブラリー)を持つ必要があるということです。
たくさんの引き出しがあるという事は、それだけ美意識の幅を広げることに繋がるんですね。
それを持つためには、”たくさん見る(インプットする)”必要があります。
僕の中で美意識とは、たくさん見ることで引き出し(ボキャブラリー)を増やし、それをパズルのように組み合わせて1つのものを作り上げる感覚なんですね。
要するに、デザイン・写真・映像のセンス(美意識)は、たくさんの引き出し(ボキャブラリー)の組み合わせから生まれた結果ということになります。
冒頭に書いた「デザイナーの人が作るものはやっぱりオシャレだよね」の答えは「考えて見てる量(インプット量)が違う」ということです。
毎日乗る電車や、街中に溢れる広告を見るときに、考えて見ることを心掛ければ、クリエイティブな美意識はどんどん成長していくと思います。
僕もまだまだ未熟ですが、クリエイティブの勉強、一生懸命頑張ります。一緒に頑張りましょう。
では、またね。