僕がヒアリングシートやデザインフォーマットを使わない理由。
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僕がヒアリングシートやデザインフォーマットを使わない理由。

2022.06.18
2022.06.18

おはようございます。FOURTEENのコウタです。

京都を拠点にフリーランスデザイナーとして活動しており、毎日休まず続けている、ランニングやブログを通じて感じた「継続は力なり」の大切さを発信したりしています。

京都を拠点に完全独学のフリーランスデザイナーとして活動し7年目。2016年から禁煙をキッカケに始めた毎日ランニングは1,830日、毎日ブログは610日を突破。(2021年12月31日現在)

同業者の人とお話をする際に聞かれることの1つとして「ヒアリングシートってどんな感じですか?」ってことなんですね。

ただ僕の場合、ヒアリングシートは過去に作って1回くらい使って使わなくなったくらい、形式的なことをやらないようにしているんですね。

ということで今回は、僕がヒアリングシートやデザインフォーマットを使わない理由、についてお話したいと思います。

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僕がやりたいのは「お客さんの想いを伝える」ということ。

そもそも僕は「言葉をデザインする」というテーマで仕事を生き甲斐としてやっていて、1番大切にしていることとして「お客さんの想いを伝える」を最終ゴールとして作品作りに取り組んでいます。

自己満足の作品をいくら生み出して、世間から評価されようが、お客さんが満足していなかったらそれは無意味で、そんなことをするくらいならクリエイターの仕事なんてやっていません。

その中で、お客さんの想いをカタチに変えるために1番重要になってくるのが「ヒアリング」で、じゃあ尚更「ヒアリングシートは必要やん!」って思うかもしれないんですが、それがあるからこそ失うこともあるわけなんですね。

お客さんの想いベースの制作に制限を設けたくない。

昔僕が作っていたヒアリングシートって、例えば「イメージの色は何ですか?」とか「イメージに合うキーワードは何ですか?」の項目があって、沢山のリストの中から複数選んでもらったりするような感じのシートでした。

最初はそういうシートを元に情報を精査していたんですが、経験を積んでいく上で「必要なくね?」って思う部分が出てきて、お客さんと小一時間ほど会話をすればその人が求めているものが分かるようになって来たんですね。

そうなった時に思ったのは「もっと柔軟な意見を聞きたい(感じ取りたい)」ということで、ヒアリングシートを元にしたヒアリングをやめるようになりました。

その代わりに、一緒にPinterestなんかでデザインを探しながら、お客さんのリアクションを見ては心の中で「この人はここが好きなんだ」みたいな感覚を沢山集めて、その中で最適解を見つける方がより深いイメージを掴めることに気付きました。

ヒアリングシートだけを元にすると自己満足が生まれる。

僕はよく人に何かを教える時に言うんですが、「同じ言葉でも自分と相手の感じ方は違うよ」ってことなんですね。

これはヒアリングシートでも事故が起こりやすいことの1つで、例えばシートに「青系」とか「優しい」とか書いてあったとしても、じゃあそれぞれ何が正解?って考えたら、きっと確実なイメージを掴むには難しいと思います。

そんな中でヒアリングシートだけを元に制作を進めたら、きっと「思ってたんと違う」っていうことが生まれると思うし、1度作ったら戻れないフリーランスのお仕事の上でそれはタブーで、成り立つのは良くあるコンペだけです。

ヒアリングシートのキーワードに確証を持てないし、自己満足を生んでしまう可能性もあるので、ヒアリングを1番大切にしているからこそ、僕はヒアリングシートを捨てることにしたんです。

相手が伝えたいものから作品を創造するということ。

よくある量産型の安い業者を否定するわけではありませんが、大量のデザイナーを抱えて、1つの案に対して複数案提案した上で1つを選ぶようなシステムは僕は好きではありません。

結局それは「下手な鉄砲も数打てば当たる戦法」であって、一人のクリエイターとして成長がないと感じるからですね。

どんな商売でも「人と人」という関係は変わらないと思うし、そこには必ず感情があって、想いがあって、その部分をヒアリング(フィーリング)出来て初めてその人の想いを作品に創造できると思うんですね。

僕はクリエイターとして作品を生む上でそれがオリジナルだと思っているし、相手にとってそんな特別なものを生み出していくのが僕の仕事だと思っています。

もちろん時と場合によってヒアリングシートが活きる部分もあると思うんですが、まずはその人の感覚に限りなく近づけるようにすることが大切だと思うので、もっとその目に見えない部分を大切にしていきたいと思います。

一緒に頑張りましょう。

では、また明日。

WRITER
KOHTA FUKUI / Freelance Designer
KOHTA FUKUI
Freelance Designer