「忙しさ」をマーケティングと精神安定に利用する。
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「忙しさ」をマーケティングと精神安定に利用する。

2021.01.13
2021.01.13

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おはようございます。FOURTEENのコウタです。

京都を拠点にフリーランスデザイナーとして活動しており、毎日休まず続けている、ランニングやブログを通じて感じた「継続は力なり」の大切さを発信しています。

京都を拠点に完全独学のフリーランスデザイナーとして活動し6年目。2016年から禁煙をキッカケに始めた毎日ランニングは1,464日、毎日ブログは242日を突破。(2020年12月31日現在)

実は僕、デザイナーをまだ志てなかった10数年くらい前に、よく百貨店なんかで見る「北海道物産展」の劣化版みたいな、いわゆるテキ屋のお仕事をしていました。

僕が売っていたのは「博多の明太子」で、そのオプションとして、塩干物や魚介の珍味なんかも一緒に並べて売っていました。

このお仕事の面白いところは、(簡易的な)屋台の組み立てからスタートして、商品のディスプレイ方法や照明などの装飾が完全に自由だったところで、僕はそこで知らず知らずのうちに簡単なマーケティングを学んでいました

ということで今回は、「忙しさ」をマーケティングと精神安定に利用するというお話をしたいと思います。

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僕がテキ屋で働いていた時の実績。

僕が「博多の明太子」を販売するテキ屋で働いていた時、実は最初は父親と一緒に働いていたのですが、ふとしたことから「お前もトラック貸したるから別の店でやって来い」と親方から言われ、僕と親父は別々のお店を当てがってもらえるようになったんですね。

当時19歳くらいの僕は、関西圏にあるスーパーを毎日転々と移動し、毎朝早朝5時には一人トラックで担当のスーパーに向かい、鮮魚売り場に自分の感覚で屋台を立てて準備して、スーパーの開店と当時に販売を開始するといった仕事をしていました。(お店が遠い場所なんかでも高速代が使えなかったので帰りは毎日深夜だったな。)

途中まではこれと同じことを親父とやっていたんですが、将来デザイナーになるというマインドを隠していたクリエイティブ思考の僕にとって、「ひとりで出来る」という開放感からお店のディスプレイなんかの発想が爆発して、独自のスタイルを作り出すことに楽しさを感じていました。

同じ店を毎回担当するわけではなく、会社のメンバーで転々とお店を回していくので、売上を比べるのは先月の自分とかではなく、前回担当した会社のメンバーなんですが、売上げ達成率は毎回100%を当たり前に超えて、時には倍以上の売上げを達成することも珍しくはありませんでした。(その結果、専属契約のお店がたくさん増えました。)

全く同じフォーマットで、全く商品を売っているにも関わらず、ちょっとしたディスプレイの変化や、僕自身の立ち振る舞いで売上げが大きく変わることに楽しさを覚えていました。

お客さんの心理を理解する。

僕はここでお客さんの心理を理解する作業を、トライアンドエラーを繰り返しまくった後に少しずつ理解していて、最終的にはお客さんの顔を見れば「どういう対応が適しているか」が感覚的に分かるようになっていました。

僕がやっていたテキ屋のお仕事は、基本的には試食をしてもらって、味を確認してもらってから販売するというものだったので、どうしてもこちらから「試食どうですか?」と、声をかける必要が出てくるんです。

が、僕なんかは、例えば電気屋さんとか服屋さんの店内に入った瞬間に、すぐさま店員が寄って来てセールストークを仕掛けてくる感じが本当にイヤで、少しでもそういう雰囲気を感じたら、本当は見たくて残念だけどすぐに退店することになってしまいます。(あれほんとにやめてほしい。買おうとして見たいと思ってるのに…。)

僕がやっていたテキ屋の仕事のおじさんたちは、まさにバブルの頃からテキ屋でガンガン稼いでた人達ばかりなので、今のご時世での立ち振る舞いを理解しておらず、半ば無理やり試食を渡してオラオラ系のトークで買わせる感じの販売方法をしていたので、買わされると思って(気にはなるけど)売り場を避けていくお客さんだらけになってたんですね。(売り場を荒らすって言います。)

そこで僕がやった方法が「一切声をかけない販売方法」で、これがドンピシャにハマって売上をどんどん伸ばして行きました。

暇そうなオーラは背中から滲み出る。

一切声をかけない」と言っても、ただ売り場で試食を持て突っ立ってるわけではなく、聞こえは悪いんですが、お客さんにケツを向けて一切お客さんの方を見ずに、小さい声で「いらっしゃいませー」みたいな感じで声出しをしていました。

ポイントは「お客さんの方を見ない」ということなんですが、ここで大切なのが「忙しさを出す」ということなんですね。

前任者に荒らされてしまった売り場でお客さんが避けて行く中で、本当は興味があるけど買わされそうだから近づけてない人に、やっぱり見てもらうチャンスをいかに与えるかだと思ったし、せっかく売り場まで来てくださったお客さんに試食も渡してあげないといけないんです。

それを叶える動きとして思い付いたのが、どんなに暇な状況でも「お客さんの方を見ずに忙しそうに売り場を動き回る」ということでした。

長蛇の列を見れば気になるように、やっぱり人は「忙しくしてる状況」が気になりますよね。

暇そうなオーラは表情だけでなく背中からも滲み出るのので、なるべくやれることを作って動き回ったり、接客対応しているお客さんと長話をして、わざと売り場で他のお客さんを待たせて列を作ったり、とにかく売り場に暇さが出ないような工夫をするようにしていました。

「忙しさ」は心とカラダを活性化させる。

今回のコロナで分かった、在宅ワークに適応出来なくて「やることがない状況」は多くの人を鬱にしたと思いますが、その反面で「忙しさ」は心とカラダを活性化させているということも分かりました。

どんよりとしている人に人が集まらないように、どんなお仕事でもそうですが、イキイキしている人にお仕事が集まるんだと19歳の僕は気付かせてもらったんですね。

このコロナの状況で、明日の生活を考えればどうしても下を向いてしまうことがあると思うんですが、暇で仕方がない時こそ「何かやれることを見つけて忙しそうに行動する」ということが大切だと思います。

例えどんなしんどい状況化でも、無料に近いレベルでお仕事を請け負ったとしても、そこでは直接的に利益は生まれないかもしれませんが、きっとその行動による「自分は今働けている」という感覚は、心とカラダを活性化させてくれて、人を惹きつけることにつながると思います。

知らず知らずのうちに負のオーラは出てしまっていると思うので、辛い状況の時こそ行動してほしいなと思います。

一緒に頑張りましょう。

では、また明日。

WRITER
KOHTA FUKUI / Freelance Designer
KOHTA FUKUI
Freelance Designer