制作者に見えているビジョンと制作未経験者に見えているビジョンのギャップ。
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制作者に見えているビジョンと制作未経験者に見えているビジョンのギャップ。

2022.08.06
2022.08.06

おはようございます。FOURTEENのコウタです。

京都を拠点にフリーランスデザイナーとして活動しており、毎日休まず続けている、ランニングやブログを通じて感じた「継続は力なり」の大切さを発信したりしています。

京都を拠点に完全独学のフリーランスデザイナーとして活動し7年目。2016年から禁煙をキッカケに始めた毎日ランニングは1,830日、毎日ブログは610日を突破。(2021年12月31日現在)

タイトルにもあるように、こういういったギャップを感じるお仕事を迎えた時はクリエイターとして心の底から悲しくなります。

ましてやこれから制作に移るという段階で、こういった状況になればその制作自体全てが憂鬱で、ため息ばかり出てしまうんですね。

ということで今回は、制作者に見えているビジョンと制作未経験者に見えているビジョンのギャップ、についてお話ししたいと思います。

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僕が見えているビジョンとあなたに見えているビジョン。

人それぞれ感性が違うように、僕とあなたとでも感性はまったくもって違います。

そんな中で、そのビジョンを共有しようとするのがそもそも大間違いなんですが、1つ言えることがあるとすれば僕が「最終制作責任者」ということになるわけなんです。

例えば1つの作品を作る中で、未経験者のAさんが集めた情報に対して僕が「情報が少ないです!」というこの意見は、制作をより良くまとめる上で情報が不足していることを指摘している訳で、表面的なことを言っている訳ではないんですね。

よくテレビでは「尺が足りない」と言いますが、デザインの世界でも「もう少しテキストがあったらいいのに」「もう少し綺麗な写真があったらいいのに」といったように、制作者側の意見として丁度良い「尺」というのがある訳なんです。

あるものは削れるけど、ないものは増やすことが出来ない。

これは僕の「毛」に対する持論なんですが、剛毛でお悩みの方に「毛深くて悩んでいたら脱毛は出来るけど増やすのは大変なんだよ」っていうことを伝えたりします。

デザイン制作の現場でも同じで、もちろん「シンプル」を目指すのは良いことだと思うんですが「元々あるものを削ってシンプルに仕上げる」ということも想定するのが制作者な訳なんです。

最初からシンプルなものに対して出来ることはそれ以上も以下もなくて、何をするにしろ「余白(余裕)」というのがあってこそシンプルを実現することが出来るわけですね。

あった方がいい?なかった方がいい?といった比較が出来るのは「余分にあるから」ということで、想像力の乏しい制作未経験者はこういった想像力を働かせられないまま「これで大丈夫です!」と断言されるんです。

最終制作責任者はいつだって僕なんですから。

最終制作責任者はいつも僕であり、僕が生み出すものに誰かが責任を取ってくれる訳ではありませんし、だからこそ僕は準備に対してうるさく口出しするわけです。

こういうことを言うと「お前はその道のプロだろ!」と言われたりするんですが「じゃああなたは卵がないのに卵焼きを作れと言われたらどうしますか?」って問いに対して僕を納得させて欲しいなと思います。

制作現場での準備とはまさにこういうことで、カレーを作りますから「肉」「じゃがいも」「にんじん」「玉ねぎ」「カレールー」「ご飯」を準備してくださいねってなっている中で、「ご飯買い忘れました!」とか「炊飯器ありません!」みたいなことがある訳です。

もちろんイレギュラーは付きもので、仕方のないことではある僕も思ってはいるんですが、せめて準備の段階では「不足が生まれないような準備に対しての考え方」を制作者の目線として感じ取って欲しいということなんですね。

制作の仲介をする人間は制作の経験者であるべき。

過去に僕のデザインを実績として使って、広告代理店という名目で事業を運営をしていたハリボテの会社があったんですが、その裏側をお話しすれば「広告代理店のくせに入稿用のデータが開けない」という状況だった訳です。

彼らは、自分がクライアントに納品するためのデザインを自社で確認することが出来ず、僕から渡されたデータをそのまま業者に入稿し、仕上がったものを見て初めて完成品を確認するという様な状況でした。(確認用に別途画像を送ってくださいと言われてめんどくさかった)

あと、どこで勘違いをしだすのか分からないんですが、「僕と一緒に作っている = 自分もクリエイターになった」みたいな人が稀に出現して来るんです。

で、結局のところ、どんな状況下でも最後は僕が上手くまとめて完成に持っていくので、良いモノが出来たと勘違いされがちなんですが、そこは僕の技量であるということを知っておいて欲しいなと思います。

窮屈な状態で制作させられるよりも、楽しくイキイキとストレスなく制作している方が良いモノが出来ると思うので、未経験者が仲介をする際にはクリエイターの良さを活かせているかを客観的に考えた方がいいと思います。

自分にも言い聞かせていることではありますが、人は自分が作ったモノというだけで良く見える傾向があるので、そこを客観的且つ制作者目線で意見出来る仲介を心掛けると、クリエイターにとってすごく心強いと思います。

一緒に頑張りましょう。

では、また明日。

WRITER
KOHTA FUKUI / Freelance Designer
KOHTA FUKUI
Freelance Designer