【クリエイティブの質】クオリティを高めるには準備に最高の時間をかける。
どうも、コウタです。
京都を拠点に完全独学のフリーランスデザイナーとして活動し5年目となります。2016年から禁煙をキッカケに始めた毎日ランニングは1,400日(2020年10月現在)を突破しました。
YouTubeチャンネル「西野亮廣のエンタメ研究所ラジオ【公式】」のメンバーシップ動画の「蜷川実花×キンコン西野」を見て思っていたことが確信に変わった事が1つあります。
クリエイティブを作る上で「準備に掛ける時間がクオリティを決める」ということです。
メンバーシップの動画はお酒を飲みながらのフリートークを垂れ流すといった感じなんですが、その中で、西野さんの制作中の新作絵本「夢幻鉄道」の話が特に興味深かったですね。
「夢幻鉄道」は、イラスト監督が蜷川さん、脚本を西野さんと行った感じで制作が進められていて、動画内ではリアルな制作過程を見ることが出来ました。
そんな中、蜷川さんが動画内で「映画を作る時に取材(準備)でほぼ全てが決まる」と言っておられましたが、具体的には「このシーンはこんなイメージ」といった感じの、資料写真を集めたりすることが最も重要であるということです。
実際の資料は、大きなスケッチブックに貼り付けられた大量の資料写真と絵コンテで構成されていて、クリエイターとしてはあっぱれと言うしかないレベルの資料となっていて、完成作品よりもこのメイキング資料の方が価値が高いと素直に思いました。
「西野亮廣のエンタメ研究所ラジオ【公式】」のメンバーシップは、月額590円で1月に1~2本の動画がアップされているので、良かったら覗いてみてください。
ということで今回は、「クリエイティブの質」クオリティを高めるには準備に最高の時間をかける、というお話をしたいと思います。
クリエイティブにおける準備とは。
僕は1つの制作を始める前に、必ず”徹底したヒアリング“を行います。
そこからイメージに沿った資料画像を大量に集め、そのイメージを元に「ラフ案」を制作してクライアントに完成品をイメージしてもらいます。
過去の記事でも書いたんですが、僕はヒアリングを最も大切にしていて、その理由として、ラフ案を出せるとということは、その段階でもうほぼ全ての内容は決まっているということなんです。
関連記事 : 【準備の重要性】仕事の9割はヒアリングで決まる。
クリエイティブにおける準備とは、このヒアリングを徹底的に行った後、その希望に沿った内容のイメージをガチガチに固めていく作業で、この作業を間違えば作品は間違った方向に進みます。
目の肥えたユーザーが圧倒的多数になった今、作り込まれたクリエイティブは当たり前で、準備不足の制作物では、未来に残るものにはならないんです。
悩みながら作っていても良いものは出来ない。
準備が全てであるクリエイティブを作る中で、迷いながら作るというのは自殺行為のようなもので、それが出来るのはひと握りの才能だけです。
人は「悩む」というプロセスを経て出来た作品は厳選されたものだと思いがちなんですが、それは大間違いで、悩まずにスラスラと完成したものこそがクオリティの高いものに変わります。
悩まないということは、コンセプトや内容がしっかりと整っている証なので、そこに向かって全員が迷いなく進んでいけますよね。
要するに、準備の徹底されたクリエイティブは「ブレないクリエイティブ」となるわけです。
ユーザーに届けるまでがクリエイティブである。
クリエイティブを作る上でもう1つ考えないといけないのは、その「届け方」です。
作ったら終わりじゃなく、クリエイティブはユーザーに届くまでがクリエイティブなんです。
クリエイティブにおける準備は、この届け方をイメージすることも含まれていて、作ったは良いけど届け方が難しい作品はユーザーには届かないんです。
どんな物を作って、どういう風に届けるかまでを設計しておかないと、どれだけ一生懸命頑張って作ったものも、ただのオ◯ニー作品で終わってしまいます。
最初から最後まで準備が必要である。
クリエイティブは制作面がフォーカスされがちなんでふが、コンセプト作りは徹底的なヒアリングから生まれますし、その届け方はマーケティング能力が必要です。
とりあえずパンを焼いたは良いけど、お店が無いと手売りしかなくなるし、いざお店は建てたけど内装が居酒屋風だと残念な感じになるといった感じで、サービスと同じでクリエイティブもしっかりとした設計(準備)が大切なんです。
そんな大きなことであれば誰でも気付けるんですが、ことクリエイティブになれば少し難しく考えてしまうのか、ここを疎かにする人が圧倒的に多いんです。
僕が仕事においてヒアリングを最も重要としているのは「情報量」であって、そのヒントとなる情報が少なければ少ないほど準備の質は下がります。
いくら良いアイデアでも、制作に移るまでの準備の段階でハリボテ作品になりかねないので、何かプロジェクトを進める上では注意してください。
一緒に頑張りましょう。
では、またね。