出来ることが増えたことでデザイン制作にかかる時間が増えたという悩み。
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出来ることが増えたことでデザイン制作にかかる時間が増えたという悩み。

2022.04.05
2022.04.05

おはようございます。FOURTEENのコウタです。

京都を拠点にフリーランスデザイナーとして活動しており、毎日休まず続けている、ランニングやブログを通じて感じた「継続は力なり」の大切さを発信したりしています。

京都を拠点に完全独学のフリーランスデザイナーとして活動し7年目。2016年から禁煙をキッカケに始めた毎日ランニングは1,830日、毎日ブログは610日を突破。(2021年12月31日現在)

僕は自分でいうのも何なんですが、そこそこ仕事が早い方だと思っていて、普通なら1ヶ月かかるようなホームページ制作も2週間で仕上げてしまったりするくらい無茶振り対応型クリエイターだったりします。

そんな僕も、スピード面だけではなく技術面で成長することがたまに(たまにかよ)あり、選択肢が増えることで問題が生じることがあるんですね。

ということで今回は、出来ることが増えたことでデザイン制作にかかる時間が増えたという悩み、についてお話ししたいと思います。

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選択肢が増えることによるデメリット。

普通に考えれば、選択肢が増えれば増えるほど可能性が増えて「良いやん!」ってなると思うんですが、そこに「多忙」とか「時間制限」とかが重なって来てしまった時に関してはちょっと話が違ってきます。

例えば、「白」と「黒」の2色でデザイン制作をするとなっている時に、技術の向上によって「赤」と「黄色」も使えるようになったとした時に、白と黒でバリエーションを作っていた中のどの部分に赤と黄色を入れるかで迷うことになるんですね。

で、その迷いとは単に「この文字の色は赤にしよう」という1つの選択肢だけではなくなっていて、「文字色」「背景」「下線」「影」などなど、たった数色の色が増えるだけで無数の組み合わせが出てくるわけなんです。

その中での(あってないような)最適解を探す作業に時間を取られることだけをピックアップすれば、それは単なるデメリットでしかないと僕は感じています。

迷いが生まれることを防ぐためのシンプル性。

極論を言えば僕は「白黒」でデザインをするのが全てのベースに置いて1番大切なことだと思っていて、そのシンプルさを持って見栄えの良いものを作れるようになることを最優先に意識していました。

カラーを沢山使っている制作って、一歩間違えれば事故が起きるし、僕は美大でそういった勉強もしていなければ、感覚的なこともどちらかといえば鈍い人間だったりするので、極力冒険はしないタイプのクリエイターだったりします。

素人(という言い方は良くないですが)の方が作る資料やチラシの見栄えが、プロと比べてひと目で違いが分かるのはそういう部分で、プロとプロの間でも得意不得意によってはそういう事故が起こりやすいわけですね。

ガキ使なんかでおバカキャラが通っているジミー大西さんの描く絵が、ビビットカラーを沢山使ったアート作品だったりするんですが、あれくらい大量の色を使ってまとまりを作るって、実はめちゃくちゃ難しいことなんです。(なのでクリエイターとして評価されているわけですね)

僕はそういうことが出来ないクリエイターだと胸を張って言えるので、そこはシンプルに「すごいなぁ…」とリスペクトを持ちつつ、自分の出来ることを伸ばしているという感覚なんですね。

ただ基本は「白黒」で美しく見えるかどうかが勝負。

で、ここで少しデザインに踏み込んだお話をすると、どんな制作物でも最終的に「モノクロにして確認する」ということで、全体の色合いのバランスを確認することがあるんですね。

要するに、完成したデザインを一旦「新聞のようなモノクロの状態」に変換して、例えば黒い部分が多くないかとか、文字の強弱や読みやすさなんかを確認したりするわけです。

ということは、発想を変えてみれば「良いデザインはモノクロにしても良いデザイン」ということになるので、最初から白黒でデザインを整えて、その後にカラーを使用していくという方法を取れば事故が起きにくいわけですね。

そういうのって、僕ごときの感覚頼りのプロの目で「あ、これ色で誤魔化してる…」ってことは見れば一目瞭然で、本当に良いデザインというのはそういう部分が研ぎ澄まされているんですね。(構成とか濃淡のバランスとか)

そういう意味で「白黒デザインで格好つけやがって…」みたいに思われることも多いと思うんですが、基本的には基礎の「き」であることだと思うので、白黒で良いデザインを作ってみてください。(めちゃくちゃ難しいですよ)

白黒でのデザインが出来るようになったその先。

そんな中で、僕もそろそろ「白黒デザイン」をある程度習得出来て来た時期が来たのか、もちろん白黒デザインは基本としてありきの上で「変化球」を求められるような段階に来たということを感じています。

変化球を求められるというよりは、白黒で目一杯だった自分でしたが、そこから先を凝る余裕が出来て来たということが正しいと思います。そうなってくると、あれもしたいこれもしたいってなってくるわけなんですね。

ただ、デザインの分野で1番良くないことは「やりすぎの境界線を見誤る」ということで、凝れば凝るほど良いというわけではないんです。(何でもほどほどに)

で、仕事が早いと言われる僕が今陥っている問題として、そこの最適解を出すことに時間がかかっていて、選択肢が多過ぎるが故に「これで行こう!」がなかなか決まらないんですね。それで多くの皆さんにお待たせしてしまっている状況になっています。

こういうのって、別にスランプという訳ではなく、自分自身がこだわり過ぎているような状況に持っていっているだけのことが多くて、お客さんからしたら「もう十分ですよ…」みたいなことだったりもすると思うんですが、やっぱり神経質な性格がそれを出来なくするんですね。

デザインの可能性は無限大な分、この部分に関しては難しいことは多かったりするんですが、今自分が抱えている業務量と限られた時間の中で、こだわりとスピード感のバランスをうまく計算出来るようになりたいと思う今日この頃です。

一緒に頑張りましょう。

では、また明日。

WRITER
KOHTA FUKUI / Freelance Designer
KOHTA FUKUI
Freelance Designer