人を雇ったらその人の財産まで利用出来ると勘違いしている人に伝えたいこと。
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おはようございます。FOURTEENのコウタです。
京都を拠点にフリーランスデザイナーとして活動しており、毎日休まず続けている、ランニングやブログを通じて感じた「継続は力なり」の大切さを発信したりしています。
京都を拠点に完全独学のフリーランスデザイナーとして活動し6年目。2016年から禁煙をキッカケに始めた毎日ランニングは1,464日、毎日ブログは242日を突破。(2020年12月31日現在)
僕はクリエイターとして、技術だけではなく、知識やセンスなんかも商品として売っていると思っています。
そんな中で「機材」という投資した部分に関しては、僕の個人財産として持っているだけなので、これは僕の中で商品ではないんですね。
ということで今回は、人を雇ったらその人の財産まで利用出来ると勘違いしている人に伝えたいこと、についてお話したいと思います。
仕事で使う機材についての僕の考え方。
何度か発信を通じて伝えたことはあると思うんですが、例えば一般的なサラリーマンの方で「仕事用のスマホを会社から支給されている人」ってどれくらいいらっしゃいますか?
皆さんほとんどの場合、プライベートも会社も同じ自分の端末を使用していると思うんですが、僕はこのことを当たり前とは思わないんですね。
営業の電話なんかもかけたりする必要があったりすると思うんですが、たまーにその通信料すらも自腹で払っておられる方もいたりして、よく分かんないシステムだなーと思っていたりします。
例えば、記録写真を撮って来てくれと頼まれて、ふとした拍子にスマホを落としてしまって、画面が割れてしまったり、水没してしまったり、そんな時に自分の端末を使っていたら会社が保証してくれるシステムってあるんですかね?
僕はこの「保証」がない事に関しては、会社が人の個人財産を私的利用していると感じてしまうんですね。
プロジェクトチームの中で起きる入れ違い。
基本的に僕のようなお仕事って、単発でやったりとかすることがほとんどなんで、例えば写真撮影や動画撮影とかだと、製作費の中に技術料だけじゃなく、その中に機材代とかも含めてたりするんですね。
その一方で、専属とか半専属とかのお仕事の場合は、この辺りの制作の考え方が曖昧な部分があったり、チームでやるプロジェクトの場合、チームメンバーがそういう状況を把握してないことが多いんですね。
要するに、僕が機材を持って来て提供するのが当たり前だと思っているんです。なのでいつも「福井さんのカメラをお借りして〜」とか言ってくる。
僕と契約しているのは社長なので、社員の方が僕の細かいゴニョゴニョしたことなんてほとんど知らないわけなんです。(それは全然良いんですけど)
業務委託なんかの仕事が増えて来ると、実際そういう入れ違いみたいなことも必然的に増えて来るんですね。
機材が自分の私物だったらと想像することの大切さ。
ここでまず人として大切なことは「もしもその機材が自分のだったら」と想像することだと思っています。
例えば、誰だって新しい車を買ったばかりの時に、泥だらけの靴で車に乗られたら嫌じゃないですか?加えて自分の機材って、金額だけじゃなく思い入れとかもあるのでね。
お金が掛かっていて且つ、そんな大切なものを「人間とセットだろ?」って感じで軽く見られるのは少し違っているので、やっぱりその部分への配慮って僕は必要だと思うんです。
だから僕は、フリーランスなんかの(都合の良い柔軟な)仕事をしていなくて普通の会社に勤めているとしたら、もしも機材を持っているからと都合よく仕事を振られたときには、絶対会社として備品を提供しろと言い続けると思います。(厄介がられて辞めさせられる危険性もありますが笑顔で辞めてやります)
機材はタダじゃないからこそ利用料の配慮を。
だから僕は、カメラマンというわけでなくても、機材を要求された場合の仕事って、技術料だけじゃなく機材もセットで考えて費用を見積りしたら良いと思うんですね。
機材ってピンキリで、それこそうん十万するものもあるし、それ以上に思い入れのあるものだってある。だけどこんな風に、会社が自分のものをしれっと私物化している時って、もし故障しても保証なんかないんですね。
機材を持って行くってやっぱりそれくらいのリスクを背負ってのことなので、生身の人間だけの時間の拘束とはまた少し違うんです。
僕は今回、「機材を提供してるんだから多くお金を払えよ!」的なことを言いたいわけでは決してなく、そういうことを配慮出来る人の方が、上手くクリエイターと付き合えますよってことを伝えたかった感じです。
クリエイターから自主的な「やりたい!」「やってあげたい!」を上手く引き出すには、依頼者として、または仲介者としてこういう考え方を持っておくだけで、より良い関係でお仕事が出来る関係性を築けると思います。
一緒に頑張りましょう。
では、また明日。