クリエイターのモチベーションと可能性を上げるために出来るクライアント側の工夫。
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クリエイターのモチベーションと可能性を上げるために出来るクライアント側の工夫。

2021.11.05
2021.11.02

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おはようございます。FOURTEENのコウタです。

京都を拠点にフリーランスデザイナーとして活動しており、毎日休まず続けている、ランニングやブログを通じて感じた「継続は力なり」の大切さを発信したりしています。

京都を拠点に完全独学のフリーランスデザイナーとして活動し6年目。2016年から禁煙をキッカケに始めた毎日ランニングは1,464日、毎日ブログは242日を突破。(2020年12月31日現在)

先日クライアントさんとのやりとりの中で『新サービス』に関する相談を受けた時に、近しい関係だったということもあり、僕から少し厳しい意見を言う場面がありました。

僕がデザインのプロという立場であり、それを信頼しているからこそお仕事を依頼している関係の上で、踏み込むべきではない部分まで踏み込んできたわけですね。

ということで今回は、クリエイターのモチベーションと可能性を上げるために出来るクライアント側の工夫、についてお話ししたいと思います。

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素人が介入していい部分を見極める。

正直な話をすれば、「クライアントさんが踏み込むべきではない部分まで踏み込んできた」ということに関しては、僕からすればラッキー案件だったんですが、昔からの知り合いということもありわざわざ厳しい意見を述べさせてもらいました。

簡単にどんなことかと言えば、『新しいサービスのネーミング(及びロゴマーク)』に関しての相談で、「こんな意味を込めたネーミングでいこうと思うけどどうかな?」みたいな感じの相談だったんですね。

で、ネーミングに関しては普通に良い感じかなと思ったんですが、問題はそのロゴマークで、「そういうコンセプトならこんな感じが良いんじゃない?」って提案したところ、既にクライアントさんが自分でデザインしちゃっていて「こんな感じが良い」の一点張り。それなら最初から「この案を整えてください」って頼めば良いのにと…。

デザイナーはデザインをする上で、今の時代に合ったものや、そのロゴマークの使い勝手、素人の人が持っていない知識を使って、その先の先までを考え提案しているているわけですね。

(センスのない)素人が作ったデザインを整えるほど屈辱的な仕事はないし、「だったら勝手にやってろよって」って感じで、全くモチベーションは上がらない『捨て仕事』になっちゃうわけですね。(その反対に「言われたことをやるだけ」というめちゃくちゃ楽な案件でもあります

自分が作ったものは良く見える。

素人が「もしかしたら自分も出来るかも!」と勘違いしやすい沼がこれで、『自分が作ったものは良く見える』ってことなんですね。

じゃあそれを外に出してみたらどうか?となると、知識もない素人が作ったものは結局のところ素人感満載で、ただの自己満足に過ぎないんですね。そういう部分すら分かっておらず、プロの意見を聞かずに「こんなのが良いです」みたいに主張されたことに僕は違和感を感じたんですね。

そんなことするのってクラスに1人はいるお節介レベルじゃないですか。「俺〇〇出来るからやってあげるよ!」ってやって、そんなのを評価して喜ぶのはクラスメートだけで、外に出してみたら別に大したことのない評価。謎の付加価値みたいなのがその場所にだけ存在するんですね。

見せてもらったデザインを見て、僕が10年くらい前にやってたデザインの勉強の一環レベルのクオリティに、思わず「あなたはデザイナーになる予定がないのに何を頑張ってるんだ?」って思ってしまいました。(黙ってさっさとプロに頼んでおけと

コンセプトのない「ただやりたい」を形にするのはバカ。

色々話を聞いていると、クライアントのスタッフ自身もその商品のコンセプトを話せない始末だし、結局は素人が何も考えず(考えてはいるけど詰め切れないまま)に、『ただ新しいことをやりたい』をやってるだけなんですね。

人って自分の意見が通ったり、形になったら優越感に浸れる生き物なので、会社のリーダーになった時にそういうことをやりたがるんです。で、管轄外の部分にも関わらず自分の意見もふんだんに盛り込んで、その結果事故が起こっているなんてことを沢山見てきました。

僕は先日、インターン生に「デザインには意図と意味を持たせましょう」ってことを教えて、最終のフィードバックの時にそのインターン生から「大きさや色などを駆使して、デザインに意味を持たせることの大切さを学べたことが一番よかったです。」と100点満点の言葉をもらったんですね。

そうなんです。デザイナーの観点からみ『ただかっこいいデザイン』なんていくらでも作れるんですよ。でも大切なのはそこじゃなくて、意味があるデザイン』を作った上で、それをクライアントに説明出来ることがデザイナーの仕事だと僕は思ってるんですね。

上手くクリエイターを使う方法を考える。

で、デザイナーを使うクライアント側の立場の人たちに伝えたいんですが、今回の僕がクライアントから受けたアクションはホントに0点だと思います。

1つの正解として僕が(あんまり教えたくないけど)教えたいのは、自分の中で「こういうのが良いなぁ」というアイデアがあるのであれば、それを含めて2〜3案作ってもらえませんか?』という頼み方がベストだと思います。

素人が「これが良いです!」って出したアイデアを調整するということは、もうそれ以上の向上心はないので、デザイナーが出す新しい可能性を全て消してしまってるってことですね。

仕事の内容はプロでも、アイデアが素人ならそれは不完全なものしか作れないってことなんです。なので僕も過去に「ダサいなぁ…でもやれって言われてるしまぁいいかぁ…」みたいな仕事を沢山経験してきました。

そういう仕事が続くと、そのクライアントからの仕事はモチベーションは上がらないし、「もう意見しても無意味ながら言われたことパッとやっとこ」ってなるんですよ。そっちの方が楽にお金稼ぎが出来るのでコスパがいいですよね。

ただ今回は、そういう付き合い方では向上心がなくなってくるし、近しい関係ということでわざわざ注意をしましたが、基本的にそこまで僕に介入する必要はないと思うので、一歩間違えたら『楽な仕事をくれるクライアント』になって損をするだけなので、デザイナーへの仕事の頼み方は十分に注意してください。

一緒に頑張りましょう。

では、また明日。

WRITER
KOHTA FUKUI / Freelance Designer
KOHTA FUKUI
Freelance Designer