しっかりとした広告代理店の担当者に対してクリエイター側の僕が感心すること。
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しっかりとした広告代理店の担当者に対してクリエイター側の僕が感心すること。

2022.08.10
2022.08.10

おはようございます。FOURTEENのコウタです。

京都を拠点にフリーランスデザイナーとして活動しており、毎日休まず続けている、ランニングやブログを通じて感じた「継続は力なり」の大切さを発信したりしています。

京都を拠点に完全独学のフリーランスデザイナーとして活動し7年目。2016年から禁煙をキッカケに始めた毎日ランニングは1,830日、毎日ブログは610日を突破。(2021年12月31日現在)

過去に僕のデザインを実績として使って、広告代理店という名目で(自分達は何の能力もないのに)事業を運営をしていたハリボテの会社があったんです。

僕は聞かされておらず、その事実を後に知って「勝手に僕の作品を制作実績にしてやがる!」と思ったものの、依頼されて作ったものだから仕方ないのかなと何故か納得してしまっていました。

ということで今回は、しっかりとした広告代理店の担当者に対してクリエイター側の僕が感心すること、についてお話ししたいと思います。

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過去に自分の作品を無断で制作実績に使われていた経験から感じたこと。

冒頭でもお話しした内容なんですが、実際僕はその会社さんから色々なお仕事の依頼を受けていまして、ロゴやらポスターやらチラシやらを納品させていただいていました。

そんな中で、僕の知らないところで「広告代理店」をうたって営業されていて、僕の制作物を実績としてホームページに掲載していたのをその会社の名刺制作の時にURLを入力していて発見しました。

僕がそこで「え?」とはなったんですが、当時の僕にはそれを言ってしまってお仕事を切られては困るくらい経済力がなかったので、心の中で「くそっ」と思いながら知らないフリをしていました。

そもそも僕がそこで少し腹が立った理由としては、「広告代理店のくせに入稿用のデータが開けない」という会社の環境だった訳なんですね。

彼らは、自分がクライアントに納品するためのデザインを自社で確認することが出来ず、僕から渡されたデータをそのまま業者に入稿し、仕上がったものを見て初めて完成品を確認するという様な状況でした。(確認用に別途画像を送ってくださいと言われてホントめんどくさかった)

そんな僕も「広告代理店(制作会社)」から正式スカウトされるように。

そんな屈辱的な経験をしながら「ちょー安い案件」を振られて文句も言わずにお仕事をしていた訳なんですが、地道な努力を続けていたある時、自身の制作実績をアップしているポートフォリオからとある連絡が来たんです。

滅多に(というか1回もないレベル)でしか来ないお問い合わせだったので、最初はかなり怪しい業者だと疑っていたんですが、話を聞けばガッツリとした制作会社さんからのスカウトだったわけですね。

それでも僕は、ホントにしっかりした制作会社なのかな?と思って1案件だけ受けてみたんですね。

案件の条件もすごく良心的で、且つ仲介の方の対応もプロフェッショナルで、報酬もすぐに入金していただいたこともあり、そこから強い信頼を感じることとなりました。

何よりも僕自身をデザイナーとして一目置いてくださっている感じがすごく伝わる対応で、こんな完全独学デザイナーがプロとお仕事させてもらってるよ感がすごかったのを覚えています。

業務提携している制作会社は数社になった。

今は自分の仕事で忙しいので直接的な依頼がない限り手を付けれていないんですが、現在僕は3社くらいの広告代理店と業務提携をさせていただいております。

で、そこの仲介者のほとんどは「美大卒もしくはクリエイター経験者」なんですね。

この業界、自分がやりたいことを仕事に出来るようなくらい甘くなくて、志半ばで転職を決意されたか、自分には向いていないと判断して管理職に就かれる方が沢山いらっしゃいます。

なので仕事を振っていただける時に感心するのは「情報の揃え方」「伝える段階」「指示の仕方」で、本当にクリエイターに対してのリスペクトを感じる形で案件を依頼してくださるんです。

こういうお仕事が1番ストレスなくスムーズに進行するので、やっぱり僕はずっと言い続けてますが「仲介者は制作を経験しろ」という思いを強く感じるわけです。

制作現場での仲介者がやるべき努力。

仲介者って、要するにディレクター的な役割を担うということだと思うんですが、例えばヒアリング1つにしても制作未経験社がするヒアリングってどうしても浅くなってしまうじゃないですか。

例えば僕が料理のヒアリングを仲介する立場になったとして、クライアントから「イタリアンのこんな感じの料理を〜」と言われた時に、僕の引き出しに「パスタ」「ピザ」しかない場合に、そのクライアントに何ひとつ提案をすることが出来ませんよね。

そこで確実に必要なのは、僕自身にイタリア料理の知識があって「ライスコロッケはどうですか?」とか「こんなサラダはどうですか?」と提案出来ることがベストな訳です。

それが出来てない状況にも関わらず、自分の想像力だけで「ここまでしか出来ない」と限界を決めた上でヒアリングを終え、クリエイターに「これを作ってください」と指示した時にクライアントは果たして心から喜べるでしょうか。

そういう部分が、プロフェッショナルのいる制作会社ではクライアントの思考を純度100%で届けるどころか、クリエイターの才能を見極めた上で適材適所に割り振って依頼しながら、そのクリエイターの良さを引き出すことが出来ているんですね。

そういう制作現場に立ち会った時に、僕自身もクリエイターとしても「なるほど」と勉強になることは多いし、もしそれが出来ないのであれば、逆の立場であればクリエイターを信じるしかないなって思うんです。

人が多くなればなるほどお仕事は難しくなって来ると思いますが、自分の許容範囲に応じて任せられる部分の境界線をしっかりと持っておくことが大切なんだと改めて感じました。

一緒に頑張りましょう。

では、また明日。

WRITER
KOHTA FUKUI / Freelance Designer
KOHTA FUKUI
Freelance Designer