ピンチの声を素直にあげてくれたクライアントさん。

「困ってるんです！」ってことを言わない人もいれば、実際には困っていないのに「安くしてよ！」みたいな僕の嫌いな駆け引きをして来る人もいたりします。

僕は元々、自分が好きなことを仕事にしているので「お金」なんてものでは動きません。

そんな中、これまでお仕事の依頼を絶えず僕にしてくださっていたクライアントさんからのSOSサインを聞いて、僕は即答で「お代は頂戴しません」ということを伝えました。

普通なら断るところだと思うんですが、流石に今回の状況では「いつか必ずお返しします」みたいな感じだったので僕は素直に頑張っていただきたいなと思い行動しました。

自分自身が価値を生む存在になったからこそ。

時間の拘束があって誰にでも出来る作業的にお金を稼ぐような仕事は一般的な部分があるんですが、僕自身の仕事的に「自分自身が価値になる」という状態になりました。

そんな状況の中で、僕の命（時間）を削れば助けられる人が出てきて、そもそもそれをお仕事にしているということではあるんですが、そこにお金が発生しなければより助かるという人へのアプローチが出来るようになったんです。

ただこれに関しては、僕に少しの体力（経済力）が出来たからということもあって、昔から同じことが出来ていたかといえばそういうことではありません。

自分が困っている時に、人生の先輩方にしてもらったことと同じように、誰かにそれを与えらえることが出来るようになれたというだけの話です。

僕たちの仕事は種を植え続けるという作業。

そこで「ラッキー」と思う人もいるとは思うんですが、それだと色んなものが循環していかないということに気付いたんですね。

「恩を売る」「種を植える」「徳を積む」といったものは全て同じようなことで、これらは全て巡り廻るものだと僕は考えています。

要するに「与えられる人にか与えられない」ということで、これを分かっているのといないのとでは大きな差が生まれます。

なので、誰かから受けた恩を忘れることはないし、その恩を返すためにまた自分も頑張って進むしかないという相乗効果が生まれて、持ちつ持たれつ、支え合いの人生が生まれていくんです。

恩を回すことは誰に対してかは関係ない。

恩を売るということは聞こえが悪く感じることもありますが、僕らサービス提供者の目指すべき最終形態の思考だと思っています。

「ありがとう」を言ってもらった上で記憶に残してもらえるということの言い換えだと思っているので、そういう接し方を相手に対して出来ているということが全てなんです。

そしてその恩は「もらった人に返す」というルールなんてなく、もちろんそれをお互いがやり合えることがいい事ではあるのですが、相手がそれを求めていない事だってあります。

なので僕は、誰かからもらった恩は別の求めている人に与えることを「恩を託すこと」だと思っています。

そんな感じで、僕が与えた恩も巡り巡って僕の知らない誰かに届いているんだと思えるようになったので、無償の愛ではありませんがそんな風に人に対して与えることが出来るようになりました。

ゲームの攻略法のような感じであれなんですが、僕は人生をそういう風に考えらえるようになった時から色んなことが上手く回り出したと思うので、これからもこういう気持ちを忘れずに進んでいけたらと思います。

一緒に頑張りましょう。

では、また明日。