自分を信じて自分を安売りしない意思。
以前に色々とあった方との業務提携を締結が決まって。
去年末、ある方からご連絡をいただきまして、以前にやり取りがあった方からだったのですが、お話を聞いてみたら「助けてほしい」とのことでした。
この方とは色々あって、(こういうパターンがすごく多いんですが)僕が以前に無償で相談に乗っていた時期があって、その時は「今は予算が立たなくて…」みたいな感じで、僕がいくら真摯にお話を伺ったりしていてもお仕事につながることはありませんでした。
正直な話、その方が僕をずっと無償で使ってたという点と、僕自身がその方のサービスを正規料金で受けていたという立場上、ちょっと都合よく使われてしまっているなと思ったので、僕はそれを察して正直に伝えました。
「やるなら命懸けでやりますが、やらない方針である中でこれ以上お話だけを聞くことは出来ません」と。
辛抱強くて、余裕がある方ならここでずっと話だけでも聞けたのかもしれませんが、僕も僕で戦っている身、不明確で不確定なアドバイザーになり続けることは(他のクライアントさんの立場を考えても)出来ませんでした。
で、そんな方から業務提携の依頼が改めて来て、より身が引き締まった気持ちになりました。
自分を安売りするなよと言われ続けて。
僕はこれまでに、新しく出会う「クリエティブの価値の分かる人」から採算、「お前こんな金額で仕事してんのか?」と言われることが本当に多かったです。(多いです)
ただ、予算を立てるのはお客さんであることは確かなのですが、これまでの自分は自分から勝手に気を遣ってそれを下げていた節があったんですよね。
要するに「自分を安く売ってたのは自分だった」ということで…。
そこから少しずつではありますが、自分自身の価格を見直すようにして、2倍、3倍と上げていったんですが、正直なところ「何も言われなかった」というのが実際のところでした。
まずは自分が自分を信じること。
で、結局のところクリエイターの仕事って相場はないんですよね。
価格の書いてないお寿司屋さんみたいに、それぞれのお店で、その時々の時価で仕事をする部分が大きくて、逆に言えばそれを実現出来ていないクリエイターって安売りしてる人が多いと思います。
「ロゴデザイン〇〇円でやります!」みたな感じで、安くすればする程に簡単に仕事を取る事はできるんですが、それによって業界の首を絞めていくのは目に見えているし、安くしたって長くは続かないジリ貧ビジネスになってしまいます。
そこから脱却するためには、相場がないからこそ「まずは自分が自分を信じること」が大切で、今の自分が一体どれくらいの時給をもらえるに相応しい人間か、自分の価値を自分で決める必要があるんです。
年始一発目の見積り。
で、先日早速お仕事の相談がありまして、年始一発目のお見積りをする必要がありました、まぁ景気よくと言ったらなんですが、昨年の僕の感覚からして数倍の金額でお見積りをした訳なんですが、まぁすんなり通る事はありませんでした。
でもね、僕はこれくらいの意識を持って仕事をしてて良いと思います。
去年までは全てすんなり通ったんですよ、即答レベルで「お願いします」みたいな感じで。
相手を悩ませることすらないということは、言ってみれば「ギリギリを攻めれてない」という事で、これが常習化すると上手く使われる原因になるんですよね。
まぁそんな感じで、クリエイターに限らず僕は自分自身を安売りしてる人に、ちょっと前まで自分を安売りしていた先輩として言いたいのは、勇気を出して一歩踏み出してほしいということです。
「あの人には勝てないなぁ…」が、なんとなく「あの人がこれだけ貰ってるなら自分ももっと貰っても良いよなぁ」みたいな感覚が来た時が、それに挑戦するタイミングだと思います。
皆んなが安売りしないを徹底することで、クリエイティブ業界って価値があるんだってことを伝えていきたいと思いますし、それ以外のサービス業全ての方にもそのキッカケ作りをしてほしいなと思います。
あの見積り通るかなぁ…。
多分通らないと思うけど、今年は交渉をしっかり頑張ります。笑