僕がクライアントにデザインサンプルを要求する理由。
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僕がクライアントにデザインサンプルを要求する理由。

2023.01.22
2023.01.22

おはようございます。FOURTEENのコウタです。

京都を拠点にフリーランスデザイナーとして活動しており、毎日休まず続けている、ランニングやブログを通じて感じた「継続は力なり」の大切さを発信したりしています。

京都を拠点に完全独学のフリーランスデザイナーとして活動し8年目。2016年から禁煙をキッカケに始めた毎日ランニングは2,195日、毎日ブログは975日を突破。(2022年12月31日現在)

僕は新規のお仕事の依頼をスタートする際に、クライアントさんに「デザインイメージを数点いただきたい」ということをお伝えします。

その時に、特にこれといったイメージはないことを伝えられることはあるんですが、それでも何か捻り出してもらおうとするんですね。

ということで今回は、僕がクライアントにデザインサンプルを要求する理由、についてお話ししたいと思います。

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僕がどうしてもデザインサンプルが欲しい理由。

まず、フリーランスデザイナーとしてお仕事をしている中で、ヒアリングの際にクライアントのイメージを掴むということは非常に大切なことなんですね。

クライアントが僕に依頼をしてくれたキッカケの中には「こんなものが作りたい」というものがあって、僕の場合はそこで自分の作品を見て依頼をかけてくれた人ってほとんどいない訳です。

どういうことかと言えば、僕に依頼してくださる人のほとんどが「口コミ」「紹介」で、作品ベースではなく信頼ベースでお仕事の相談をしてくださる方ばかりなんです。

そんな中での依頼となると、基本的にクライアントさんの好みの傾向を知ることから始めないといけないので、どうしてもデザインサンプルが欲しいということになるんですね。

デザインサンプルを提示してもらって分かること。

で、クライアントさんからデザインサンプルをもらった時に分かることとして、その1つの依頼の制作物についてのイメージなんですが、長期的なお付き合いをしている中でも色々と変わってきます。

どういうことかというと、制作物A、制作物B、制作物Cとご依頼を重ねてもらっているうちに、毎回デザインサンプルをもらっていたとしても傾向が変わってきたり、逆にずっと同じだったりする感覚があったりするんです。

要するに、10年近く一緒にお仕事をしていても好みやイメージが毎回統一されていない方もいれば、制作毎にイメージが変わって来たりする方もいるので、その辺りの傾向をしっかりと掴むことが大切なんですね。

それを怠って「この人はこれが好きだから」みたいなことを自分の中で勝手に思うのは危険で、そこで見るべきは「その制作が誰に届くか」という部分も重要になってきます。

デザインサンプルを見た僕がその先に想像するもの。

先ほども言いましたが、お仕事の依頼はもちろんクライアントさんからのものではあるんですが、その制作物が誰に届くかを考える必要もデザイナーにはあると思うんですね。

その制作物がお年寄りに届くということが分かっているのにも関わらず、クライアントから提示されたデザインサンプルがクールで抽象的だった場合、「これはお年寄りには理解が難しそうです」ということを返せるのも僕は1つの親切だと思っています。

その辺りの感覚をすでにお持ちの方は多いので、依頼の時にそこまで大きく間違えている方は少ないですが、そういった制作物の先の細かい部分までの配慮をすることが見えない満足度に繋がるんです。

僕なんかよりアーティスティックで実力のあるデザイナーさん達は沢山いらっしゃいますが、こういう部分での配慮があるかないかだけで生き残れるかどうかは大きく変わってくると僕は思っています。

デザインの共通言語がない中で確かな手掛かりになるもの。

デザイナーというお仕事をやっていて、普段からデザインに触れていないクライアントさんから「可愛い感じ」とか「カッコいい感じ」みたいなリクエストがあるとします。

その時に、デザイナーからすれば当たり前に知ってるような「フォント名」とか「加工方法」とかを出してお話をしても、クライアントにはイメージが付きにくい(というか付かない)じゃないですか。

そんなデザインの共通言語がない中で確かな手掛かりになるものがデザインサンプルで、僕はこれを3つほど貰えばその人の好みの傾向が大体分かるくらいまでヒアリング能力を上げました。

自分にないのはクリティカルなデザイン能力で、そこを完全に補うための「お客さんのイメージを形にする」というイメージの共有能力なんですね。

フリーランスとなれば色んなスタイルがいると思うんですが、お客さんの依頼でお金をもらった上で自分のエゴばかりを生み出していては先には続かないので、お客さんの求めているものと、その先にあるものは何かをしっかりと見定めてみてください。

一緒に頑張りましょう。

では、また明日。

WRITER
KOHTA FUKUI / Freelance Designer
KOHTA FUKUI
Freelance Designer