大手が取り入れていないアイデアを「新しい」として素人に提案するクリエイターに思うこと。
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大手が取り入れていないアイデアを「新しい」として素人に提案するクリエイターに思うこと。

2024.04.27
2024.04.21

おはようございます。FOURTEENのコウタです。

京都を拠点にフリーランスデザイナーとして活動しており、毎日休まず続けている、ランニングやブログを通じて感じた「継続は力なり」の大切さを発信したりしています。

京都を拠点に完全独学のフリーランスデザイナーとして活動し9年目。2016年から禁煙をキッカケに始めた毎日ランニングは2,570日、毎日ブログは1,340日を突破。(2023年12月31日現在)

先日、とあるプロジェクトに参加している中で、色々と疑問に感じる部分があって、内部の人間だけで打ち合わせをすることになりました。

クリエイティブを外注しているにも関わらず、ここまで制作が進行せず、たったの1つの納得感も得られない状況は初めてで、そんな状況をクリエイターとしてどう伝えたらいいか考えていました。

ということで今回は、大手が取り入れていないアイデアを「新しい」として素人に提案するクリエイターに思うこと、についてお話ししたいと思います。

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クライアントの「好み当てゲーム」という螺旋。

まず最初に、クリエイターというお仕事は飲食業なんかと違い「決まったものを作る仕事」ではないというのが大きなポイントだと思います。

自由な発想の中からお客さんが求めているものを提示し、それを生み出すことを価値として「人が思い付かないことを形にする」というのがお仕事な訳です。

そんな中で「好み当てゲーム」という螺旋から逃れることは出来なくて、それは一方で「相手を理解する」という、自分のエゴを押し付けないクリエイターとして必須のスキルだと僕は思っています。(結果が残せるならエゴは通せ)

クリエイターが与える満足度を考える。

で、そんな好み当てゲームをゼロ→1でやり続けていてはキリがないので、大事になってくることが「ヒアリング」なんですね。

ここに関しての感覚は僕自身ピカイチだと思っていて、相手の気持ちを理解する能力に長けていたからこそ、ずっと僕に需要が絶えないんだと思っています。

一方で、自分のエゴを通したい系のクリエイターは、そのエゴをドンピシャで相手のストライクゾーンに投げ込むか、もしくはご自慢のエゴで貫き通すかしかありません。

そんなスタイルとして相手に与える満足度は「結果」のみで、それ以外の寄り添い方を出来るクリエイターは「相手の意見を採用する」とか「プロセスで寄り添う」といった別の形で満足度を与えることも出来る訳なんです。

大手が取り入れていないアイデアを「新しい」とする無能クリエイター。

そんな中で、実力がなかったり、エゴを貫き通したい(のに結果が残せない)無能なクリエイターがやりがちなことが「大手が取り入れていないアイデアを新しいとする」という常套手段です。

どういうことかと言えば、特に大したことのないアイデアでも、大手が取り入れていないものを「斬新なもの」として取り入れて、無知な素人に納得感を与えるような感じのことです。

僕自身、もう何年も前に、自分自身に実力がなく売れてもなかった時に、相手に対して少しでも背伸びしようとそんな言い方をしたりすることもあったんですが、僕が良くないと思うのは、それを価値として報酬を得ているということなんですね。

これはある意味、オレオレ詐欺レベルの悪徳なクリエイターの立ち振る舞いだと僕は思っているので、ここにて注意喚起をさせてもらえたらと思います。

答えのない仕事だからこそ潔く。

最近再開した、広告クリエイティブでモリモリ成果を上げている幼馴染がよく言ってるんですが、「クリエイティブはABテストの繰り返しで答えなんかない」ということなんですよね。

そんな「絶対」という言葉がない領域で、自分のエゴを通すことなんて普通に考えたら出来ないんですよ。

だからこそ、多少クオリティが落ちたとしても、依頼者の想いを汲み取って作品に反映することでプロセスで満足感を与えたりして、自分の態度や行動で付加価値を付けていかないといけないんですよね。

プライドが邪魔してそれすら出来ず、どんどん自分を苦しめて「最適解と結果を残すしかないクリエイター」になったとしたら、もう尖りを世間が認めざるを得ない圧倒的な能力を持っていないと無理な訳です。

僕はそこまで圧倒的なものを残せる自信はないので、答えのない仕事だからこそ潔く寄り添っていきたいと思っています。

本来であれば、実力も結果も伴っているような立場であることが理想なのですが「バズる = ギャンブル」みたいな部分がある中で、自分が相当自信を持てないことに関しては、相手に寄り添う気持ちを持つことも大切だなと感じました。

一緒に頑張りましょう。

では、また明日。

WRITER
KOHTA FUKUI / Freelance Designer
KOHTA FUKUI
Freelance Designer