「素人」が芸人さんの真似をすることはコンテンツ制作する上で絶対にやめた方が良い理由。
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「素人」が芸人さんの真似をすることはコンテンツ制作する上で絶対にやめた方が良い理由。

2021.10.13
2021.09.09

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おはようございます。FOURTEENのコウタです。

京都を拠点にフリーランスデザイナーとして活動しており、毎日休まず続けている、ランニングやブログを通じて感じた「継続は力なり」の大切さを発信したりしています。

京都を拠点に完全独学のフリーランスデザイナーとして活動し6年目。2016年から禁煙をキッカケに始めた毎日ランニングは1,464日、毎日ブログは242日を突破。(2020年12月31日現在)

動画編集のお仕事をしているんですが、不要な部分をカットする作業をしている時にふと思うことがあったりします。

現場では、盛り上がって面白いだろうと思って言っているようなことでも、現場から離れている人間が編集作業中にそれを見た時に「これは酷いなぁ…」と思ってしまうんですね。

ということで今回は、「素人」が芸人さんの真似をすることはコンテンツ制作する上で絶対にやめた方が良い理由。、についてお話ししたいと思います。

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「素人の面白話」ほど面白くないものはない。

よくテレビで芸人さん達が面白い話をしていると思うんですが、中には面白くない人はいるにしても、彼らは話芸の達人で「人を笑わせること」に特化したスキルを日々磨いているからこそ面白い話が出来るわけですね。

それで飯を食っているんだから、やっぱり毎日のように「どうやったら人を笑わせられるのか」を想像して、弱肉強食の環境で生き残る術を模索されていると思います。

そんな芸人さんを見て『自分も出来るだろう』と思う人は相当なおバカさんなので滅多にいないと思うんですが、YouTubeなんかの不特定多数の人が見ることが出来るような場所にアップしたりする場合に「身内ネタ」を盛り込んで来る人は少なからずいたりします

いくらテロップで「身内ネタ」と書いていて笑いを取ろうとしても、誰も知らない素人が、さらに誰も知らない素人の話をしていても何も面白くないんですね。

ここで大切なのは、身内ネタを身内ネタだと気付ける想像力を持つ必要があるということなんです。要は『これって面白いの自分達だけだよね…』ってことに気付くという感覚ですね。

伝えたいのか笑いを取りたいのか分からない。

何かを伝えることを目的としたコンテンツ制作をする上で、こういう「余談」的なトークをどれだけ織り交ぜるかは、その人のトーク力(人の興味を惹きつける力)が重要になってくると思うんですが、そんなスキルを持っている人はなかなかいません。

そこで、そういう人達が明確にしないといけないのは「何を伝えたいのか」であって、余談を交えたトークで笑いを取ることは別に必要のないことなんですね。

じゃあ編集の時に『余談の部分をカットすれば良いじゃないか』と思われると思うんですが、脱線に脱線を重ねたトークは伝えたいことからがあやふやになっていることがほとんどなんです。要するに、脱線して戻って来たら『どこまで話したんだっけ?』的な現象が起こっていて、話がめちゃくちゃになっていたりするわけです

こうなってくると、いくら余談をカットしたとしても前後の話が繋がらなかったりするので、伝えたいことを伝えるために、少なからず余談を入れないと意味が通じないような状況が生まれてくるんですね。

情報を伝わりやすく伝えることが最優先。

まず「情報を伝えること」「笑いを取ること」の2つで考えた時に、恐らく芸人さんや、バラエティをメインとした動画制作者(YouTuber)以外は、基本的には情報を伝えることがメインだと思います。

なので「情報を伝えること」自体がブレてしまっては本末転倒です。加えて、余談を含んだ動画素材に対しては編集がものすごく大変になるんですね。

編集者は一度全ての素材を見た上で、どういう風に繋げるかを考えないといけないので『後半のこの話を入れるなら前半のこの長い話はカット出来ないな…』といった感じの葛藤と戦うことになるんです。

で、そんな感じで編集する必要があるので、段取りよく編集が進むわけもなく、素材を見返す回数もめちゃくちゃ増えることで編集時間がバカにならなくなってくるんですね。

アレンジはそれからだ。

伝えることにフォーカスした時に、余談なんてホントは1つも必要なく、芸人を目指していない限りウケを取る必要は一切ありません。そんなことを芸人さんに対して以外、視聴者は1ミリも求めていないです

ここで考えて欲しいのは、「動画は目を奪うもの」なので、その人の行動を制限してしまうことに繋がるんですね。要するに、あなたのつまらない話で「誰かの尊い時間を奪っている」ということになるんです

「音声を聴きながら〜」といった感じならまだしも、目を奪った上で素人の世間話なんて聞きたい人は相当なファン意外いないわけで、その話を面白いのかどうかを自分基準で考えるのはホントにやめた方が良いんですね。

見る人のことを考えた時に出来ることは「シンプルに分かりやすく」がベストなので、ベースが整っていないにも関わらず「余談(アレンジ)」を加えるのは優しいコンテンツではありません

なので僕は、そういう素材を見つけた時には「問答無用で全カット」というブツ切り編集をすることを心に決めています。

いざ自分がコンテンツ制作者になった時に、こういう本質的な部分が見えなくなってしまうことが多いと思うので、何が目的なのかを改めて考えた上で行動を変えてみて欲しいなと思いました。

一緒に頑張りましょう。

では、また明日。

WRITER
KOHTA FUKUI / Freelance Designer
KOHTA FUKUI
Freelance Designer