自己表現を貫きたい人がクリエイターとして食っていけない一番の理由。
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自己表現を貫きたい人がクリエイターとして食っていけない一番の理由。

2024.02.01
2024.02.01

おはようございます。FOURTEENのコウタです。

京都を拠点にフリーランスデザイナーとして活動しており、毎日休まず続けている、ランニングやブログを通じて感じた「継続は力なり」の大切さを発信したりしています。

京都を拠点に完全独学のフリーランスデザイナーとして活動し9年目。2016年から禁煙をキッカケに始めた毎日ランニングは2,570日、毎日ブログは1,340日を突破。(2023年12月31日現在)

僕と1日を一緒に過ごせば分かってもらえると思うんですが、毎日のようにお仕事の依頼や相談が途絶えることがありません。

何度も言いますが「僕は完全独学でセンスもクソもないクリエイター」な訳で、僕よりも優れたクリエイターが山ほどいる中で、食えていないクリエイターだらけというのが事実だったりするんですね。

ということで今回は、自己表現を貫きたい人がクリエイターとして食っていけない一番の理由、についてお話ししたいと思います。

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「自己主張が求められてない」ということ。

僕よりも優れたクリエイティブが出来る人間が、僕よりも求められていない大半の理由をズバリいうと「自己主張が求められてない」ということに尽きると思います。

「僕はこんな道具を使って抽象的な絵を表現しています〜」とか「私はこんな道具で出る音を使って感情を表現しています〜」といった、素人目に見ても「なるほどよく分からん」と思わせるようなクリエイティブって、基本的に求めてる人が少ないんですね。

で、それは「マスターベーション的な自己」であり、需要のあるサービスにはなり得なくて美大卒といった、僕よりも圧倒的な技術や才能を持った人達が実際にはほとんど食えていないという答えがそこにあると思っています。

一方で僕は「自己ゼロ」のクリエイターで、僕が売っているのは「言われたものを作りますよ〜」というクライアントベースの制作を基本として、「自己表現は求められた時にだけやる」というスタイルでお仕事がパンクしている状態なんです。

商品を売るのではなくサービス自体を売る。

僕らのようなクリエイターの需要を考えた時に「受け口を広げる」という感覚をどのように表現するかというと、「描いた絵を売る」ということではなく「絵を描ける技術を売る」というマインドにならないといけません。

要するに、商品単体を売るのではなく「商品を生むためのサービスを売る」ということをしなければ、需要が一気になくなってしまう、即ちピンポイントで心に刺さらなければ売れないということになるんですね。

もちろんそのスタイルを貫き通して成功した時に、スポットライトを浴びるのは自分個人なので、そういう夢を追い求めて努力している人はリスペクトなんですが、必ずしもそこに需要があるわけではなく、自分で需要を生み出していくという途方もない道なんですよね。

僕はそこまで尖った自己表現を持っていなかったことと「誰かの笑顔のために」という、クリエイターとしては100%寄り添う形でのお仕事の受け方に徹底したことで、凡人の僕が独学で道を拓くことが出来たんだと思います。

自己主張を捨てた時に道が拓ける。

そんな感じで、僕は最初から自己主張を持っていなかったんですが、元々技術(サービス)を持っている人が自己主張を捨てた時に「食える」という道が拓けると思います。

クリエイティブという技術は多くの人が日々求めていて、(自己主張をしていた)今まではその商品(絵)を持って買ってくれる人を探していた訳なんです。

それを商品は持たずに、「絵を描いてほしい」と思っている人の元へあなたが現れるだけで、「絵が描けるの?」となり、「こんな絵を描いてほしい!」とリクエスト(依頼)がもらえるようになるんですね。

そこで必要なのは「相手の思いを汲み取る力」で、そこでもまだ「自己表現」をしてはいけなくて、あくまでも「相手が描いてほしいと言った絵を忠実に再現する」というマインドが必要なんです。

クリエイターという才能を未来に繋げるために。

長々と偉そうに書いて来ましたが、要するにクリエイターとして生きていくには「食っていく = 表現する」は違っていて、「食っていく = 再現する」というのが正しいんじゃないかなと思います。

世の中にあるニーズに対して、「自分の技術を使ってどうアクションを起こすか」というのがビジネスマインドであって、「自分の商品がどうやったら売れるか」ということを考えるのとでは全然違う訳です。

僕の周りにも「絵がめちゃくちゃ上手だけど営業職をしてる」といったような人がいるんですが、そういう人もこの考えさえ理解して行動すれば、数年後には「好きな絵でご飯を食べる」ということが実現出来る可能性もあるんです。

僕は自分自身がセンスもクソもないクリエイターだからこそ、僕がこれまで培ってきた生きる術みたいなもの駆使して、そういう埋もれた才能を引っ張り出せるような存在になれたらと思っています。

好きなことをしている時ほどイキイキしている表情をすることはないし、そういう表情で取り組めたことの先に、相手を幸せにするエネルギーが生まれるんだと思います。

一緒に頑張りましょう。

では、また明日。

WRITER
KOHTA FUKUI / Freelance Designer
KOHTA FUKUI
Freelance Designer