本当にその行動が必要なのかどうかを冷静に考える。

これは別に愚痴でもなんでもなく、特定の誰かのことを指して話するわけじゃないんですが、打ち合わせをするたびに「直接会って打ち合わせする人」というのがいるんですよね。

で、直接会う必要性を感じている側の方がこちらに来てくれるならまだしも、こっちが時間を作って現場まで行かないといけないパターンもあるわけなんですね。

そうなってくると考えないといけないのは、その行動が本当に必要なのかどうかということで、それによって得られるメリットとデメリットがなんなのかを冷静に考えないといけないんですね。

行動によるメリットとデメリットを自分自身で判断しない。

大体そういうことをする人の場合、考えているのは自分のことだけで「直接会って話した方がわかりやすいから」という程度のことだと思っています。

やってることは決して直接会わないと出来ないことではなく、zoomなんかでも完結出来るような事になることが多いので、そこでメリットを作らないといけないわけなんですよね。

そんな中で、もう１つ考えないといけないのはデメリットで、そのデメリットよりもメリットの方が上回っている必要があるんです。

デメリットのほとんどは「消費する時間（やお金）」で、単に打ち合わせに行くだけでも交通費はかかるし、準備やその場所に行く移動時間は基本的に消耗している時間になるので、その人それぞれの時給が発生しているんですね。

相手のことを思いやった行動はサービス提供者として最低限必要な要素。

で、この間、（事前にたくさんのコミュニケーションを取った上で）依頼を受けた方から、「２案作ってもらえませんか？」というお話をされたんです。

僕は事前に「１案しか作らないデザイナーである」ということを確かに伝えたはずで、加えてかなり近しい関係ということで安価で受けることを約束した矢先の話だったんですね。

そんな中で少し笑いながら「別パターンも見てみたいので２案作ってもらえますか？」と言われた時は正直心の中ではイラっとしました。

相手のことを思いやった行動はサービス提供者として最低限必要な要素だと思う中で、僕だけがこういうことを経験するならまだしも、将来的なことを考えた時に少しがっかりする結果となりました。

想像して行動してほしいその人にとっての時間の大切さ。

コロナ禍がもたらした副産物は、良くも悪くも「効率化」だと思います。

それはこれまで必要ではなかったけど「なんとなくこっちの方が良さそうじゃない？」みたいな、実質根拠のない当たり前を繰り返していたというだけで、その化けの皮がコロナによって剥がれたということです。

一方で究極の効率厨である僕が目指していた未来にとっては、くしくもコロナによって「生きやすい世界」をもたらしてくれたことは事実で、それこそが今世界のスタンダードになっています。

zoom知りません、LINEは仕事では使えません、なんてことを言ってたら取り残されることにはやっとみなさん気づいて来たと思いますが、そういった世界での気遣いを考えることが思いやりにつながると思うので、改めて自分の行動を冷静に分析してみてください。

一緒に頑張りましょう。

では、また明日。