だから言うたやんの精度を確実に上げていくためのクリエイターとしての力量。
おはようございます。FOURTEENのコウタです。
京都を拠点にフリーランスデザイナーとして活動しており、毎日休まず続けている、ランニングやブログを通じて感じた「継続は力なり」の大切さを発信したりしています。
京都を拠点に完全独学のフリーランスデザイナーとして活動し8年目。2016年から禁煙をキッカケに始めた毎日ランニングは2,195日、毎日ブログは975日を突破。(2022年12月31日現在)
先日クライアントさんから「デザインはすごく素敵なんですが夏っぽさを出すためにスカイブルーを足していただけませんか?」という修正依頼が来ました。
食品のデザインだったので僕は「この食品にスカイブルーは合いませんよ?」って答えを返したんですが、それでも試して欲しいということを言われたので対応することにしたんですね。
ということで今回は、だから言うたやんの精度を確実に上げていくためのクリエイターとしての力量、についてお話ししたいと思います。
クリエイター歴9年目の僕が持っている感覚。
良くも悪くも、(独学ではあるものの)クリエイターという職業として9年ほど戦って来た中での経験値はあって、当初は「やってみます!」と言って対応してたものが、「やらなくても分かる」という状況が生まれているのは確かです。
冒頭でお話しした、食品(和菓子)のデザインに「スカイブルーで!」という提案に対して「(ドラゴンクエストの)スライムカレー」を連想してもらったら分かると思うんですが、言われた瞬間に分かっちゃうんですよね。
そんな感じで「夏っぽさ」を表現する手段を提案されたりするんですが、こちとら一応9年やってるもんですから、それも踏まえた上で今のデザインを提案してたりするんです。
ですが「やってみたけどイマイチでした」という声に耳を傾けずに、やってみてくださいという方は稀にいらっしゃって、一応お仕事なのでやってはみるんですが「やっぱり前の方が良いですね」と言われることがほぼ100%です。
僕だって仕事だから二度手間が一番イヤだ。
同じ1つのものを作るとなった時に、完成度が同じであれば早い方が良いじゃないですか。
たまーにその完成に至るまでの時間が早過ぎると「手抜きだ!」みたいに言って来られる方もいるんですが、基本的には完成に近づくまでの時間が短ければ短いほどお互いWin-Winだってことを皆さん忘れがちです。
いつから「時間 = お金」という概念間違っていない中で、いつからか「残り時間 = お金」だと思えなくなるなってしまう不思議のように、そこの感覚はいつまでも同じでいたいもんです。
そんなこんなで僕も(きっと相手も)二度手間になるのがイヤだと思う中で、極力クリエイターである僕の意見に耳を傾けて欲しい中で「スカイブルーで!」を試すことになるんですよね。
クリエイターとしての経験値を無視した先に。
で、結局のところ僕は「スカイブルー」を数分かけてイメージ出来るようなデザインを作って先方に見せたんですが、そこで言われたことが「やっぱり最初の方が良かったですね」というリアクションだったんです。
うん、だから言うたやん。
最初から僕の頭の中にはそれがあったから「食品にスカイブルーは合わない」って言ったのにも関わらず、どうして素人の意見を振りかざしてクリエイターとしての経験値を無視したんでしょうか。
という愚痴っぽい話は置いておいて、クリエイター歴9年目にもなって未だに駆け出しクリエイターか?と思われるようなやり取りをやってしまうこともあるんですが、改めてやっぱり経験って大事だなって思うんですよね。
というのも、9年前の僕は「スカイブルーで!を試してみないと分からない人」だったからなんです。
だから言うたやんの精度を確実に上げていくために。
要するに、今の僕が「だから言うたやん」に対してそこまで強く言えないのは、昔の僕がそうだったからということなんですよね。
ただ、何度も何度もトライアンドエラーを繰り返して来たなかで、少しずつ僕の引き出しが増えて行って「やらなくても分かる」も増えて来たんですね。
それはもちろん「考えて試す」という経験値の元で成り立つことなので、1つ1つのチャレンジを自分に落とし込んでいく必要があるんです。
そんな中で培った経験を元に、(長くその分野に携わっている)プロとして、二度手間をしたくない人間として意見を言っているので、少しは信頼してくれても良いのかなと思います。
先日も「時間がないから全部任せるわ!」と言われたクライアントさんから、任せられてたからやってみたけどどう?って聞いたら「もっとここがこうで…」もみたいに後付けで意見を言われました。
「だったら最初から全部指示しろ」ってことなので、クリエイティブだから伝えにくいという言い訳は置いておいて、最低限の人としての想像力を持ってお仕事をしてもらえたら嬉しいなと思います。
一緒に頑張りましょう。
では、また明日。