目に見えない利益を得るための対価についての想像力は自己投資につながる。
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目に見えない利益を得るための対価についての想像力は自己投資につながる。

2023.05.26
2023.05.26

おはようございます。FOURTEENのコウタです。

京都を拠点にフリーランスデザイナーとして活動しており、毎日休まず続けている、ランニングやブログを通じて感じた「継続は力なり」の大切さを発信したりしています。

京都を拠点に完全独学のフリーランスデザイナーとして活動し8年目。2016年から禁煙をキッカケに始めた毎日ランニングは2,195日、毎日ブログは975日を突破。(2022年12月31日現在)

僕は独学でデザイナーになった事実を話すと「独学でデザイナーさんって元々センスあったんですね」みたいなことをいつも言われます。

世間体にもある、クリエイターというスマートなイメージに反して、僕はどこまでいっても泥臭く諦めないだけの人間なんですよね。

ということで今回は、目に見えない利益を得るための対価についての想像力は自己投資につながる、というお話をしたいと思います。

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元々センスがあったからクリエイターになれた訳じゃない。

冒頭でもお話しした通り、僕は完全独学でデザイナーとなり、今では嬉しいことにお仕事は順番待ちのような状況で毎日忙しくさせていただいています。

そんな状況を見て周囲の人からは「元々センスがあったんですね」的なことを言って来るんですが、僕の初期デザインは恥ずかしくて見せられなかったからこそ、クリエイターという仕事を「誰でもなれる仕事」だと考えています。

ただ1つ「人を笑顔にする仕事がしたい」という思いを持ってクリエイターを志した動機にもあるように、人を思いやる気持ちに関してはすごく強い方で、その思いの延長線に「サービス提供者」という大きなカテゴリーがあった訳です。

そんなこんなで、僕は「人の思いを形にする能力」を磨いて来たからこそクリエイターとして花が開いたと思うし、言い換えれば他のどんなサービス提供者にもなれると僕は自信を持っています。

人を育てるという新たなステージに向かう僕の前に出来た壁。

そんな僕もここ最近は、流石にこれ以上は1人では手が回らないようなお仕事の量を抱えていて、全て自分がやってあげたいという欲を抑えながら「人に任せる」ということが必要になって来てしまいました。

これは嬉しい悲鳴ではあるんですが、いざそれを叶えようとした時に立ちはだかる壁を感じていて、その壁こそが「熱量」という壁なんです。

僕が忙そうにしていれば現れるのは「在宅で簡単に稼げる自由な仕事」みたいな感じでフリーランスクリエイターを想像する人が増えて来たという事実で、実際はそんな簡単に切り開けた道ではありませんでした。

クリエイターというスマートなイメージには反して、「常にデザインのことを考えている」と言っても過言ではないほど、情報に対して敏感にアンテナを張り、学びに貪欲で泥臭いのがクリエイターとして生きる僕の現実です。

目に見えない利益を得るための対価を考える。

先日8〜9年ぶりに、お世話になっていた先輩から久しぶりに連絡をいただいて、お仕事の依頼をしたいから少し話せないかということで電話をする機会がありました。

その先輩とは、駆け出しの頃に僕のデザインに興味を持ってくれて、唯一デザインの話を沢山した先輩で、その先輩から電話で「SNSで見てるけど相変わらずお前はカッコいいな」ってことを言ってもらえました。

当時の僕の印象をしてくれたんですが、常に向上心を持って学ぼうとしていたことやそれを継続する力、そして何より夢を実現させるための手段を選ばず、且つ直接関連はなくても勝算のある場所に自分の身を投げられることを褒めてくれました。

当時の僕はデザイナーとは関係なく、自分が最も苦手だった接客業でもある「ホスト」をクリエイターとしてのキッカケを生む仕事の場に選び、そこでの出会いから僕のデザイナー人生が始まりました。

夜の業界は煌びやかなイメージに反して泥臭く、僕自身も慣れない環境で恥を晒したことも沢山ありましたが、そこには確実に目に見えない利益を得るための対価を考えた行動があったと思います。

未来につながる対価を得るために必要な覚悟。

人を育てるフェーズということを意識した時に「熱量」という壁があって、それを生んでいるのは紛れもなくフリーランスでクリエイターというスマートな偏見です。

そんな偏見があるからこそ、知り合いから「仕事が教えてくれないか?」と頼まれることが増えて来たんですが、ほとんどの人間が「パソコンは買わない」とか「フリーソフトでやろうと思ってる」といった感じで、リスクを背負う覚悟がないんですよね。

僕がデザイナーになると決めて夜の街に飛び込んだ時は「社長とコネクションを作る」という恥を捨てた行動があったし、お金がない中でパソコンを買ってソフトを買って、遊びたい時間を我慢して勉強に励んだ日々は、今の状況という対価を得るために必要な覚悟でした。

ひとつ言えることは、ノーリスクで戦えるほどフリーランスデザイナーは甘くないってことです。

そして僕はこれから「人を育てる」というフェーズに入る訳ですが、教えるための時間を割くということはまた、僕がリスクを背負う(生命を削る)ということです。

教えた人間が途中で諦めて飛んだりすることは全てがゼロになることと同じで、僕はしかもそれを無償でやろうと考えています。

そこで「タダだから」みたいな感じで楽に考えて来られても困るので、初回面接の条件として「相応なスペックのパソコンとソフトを導入して来れる熱量のある人」という感じのハードルくらいはつけたいと思いました。

一緒に頑張りましょう。

では、また明日。

WRITER
KOHTA FUKUI / Freelance Designer
KOHTA FUKUI
Freelance Designer