僕がデザイン制作の現場で大切にしている分かりやすさ。
おはようございます。FOURTEENのコウタです。
京都を拠点にフリーランスデザイナーとして活動しており、毎日休まず続けている、ランニングやブログを通じて感じた「継続は力なり」の大切さを発信したりしています。
京都を拠点に完全独学のフリーランスデザイナーとして活動し9年目。2016年から禁煙をキッカケに始めた毎日ランニングは2,570日、毎日ブログは1,340日を突破。(2023年12月31日現在)
現在、とある制作のプロジェクトチームに入らせていただいているんですが、そこで色々と考えることがありました。
それは、デザイン制作において「気を衒ったもの」を目指すのか「分かりやすいもの」を目指すのかということです。
ということで今回は、僕がデザイン制作の現場で大切にしている分かりやすさ、という記事をお届けしたいと思います。
とある制作のプロジェクトチームの最終決断を任されて。
冒頭でもお話ししたように、クリエイティブ顧問として入らせてもらっているクライアントさんとのプロジェクトで、最終的なディレクションを任される立場を与えてもらうことになりました。
ただ、今回のプロジェクトは少し特殊で、この会社では初めての試みの中で僕が「クリエイティブの門番」として立って欲しいと頼まれたんですが、その理由は「相手が制作会社である」ということなんですね。
これまでであれば僕自身が作ってきたクリエイティブを、僕以外の人が作るものに対して判断していくという、ディレクション的な立場へのチャレンジを社長が僕に与えてくれた状況です。
クリエイターとしての威圧感に少し引いた。
で、ここで問題なんですが、クリエイターって沢山の種類がいて、その1つの比較として「納得出来る人」と「納得させる人」がいるんですよね。
制作会社の側に、恐らくディレクター的な位置付けの方がいて、僕の立場的には「指示をする(意見をする)」ということになるので、ここでディレクター被りで大変なことになりそうな感じになってるんですよね。
きっとそういう方ばかりではないんですが「ちょっと怖い」と言うのが正直なところ。
クリエイターってわくわくさせるのがお仕事だと思うんですが、何だか空気感が凄く殺伐としているというか、全然楽しくないなって思って、これってクリエイティブとしてどうなんだろう?って考えさせられました。
デザイン制作の現場で大切にしている分かりやすさ。
で、クリエイティブなお話に戻るんですが、キャッチーな広告とかだと「気を衒ったもの」というのがバシッと決まる部分が大きいと思うんですね。
そんな中で、対象がどこにあるのかを考えた時に「クリエイターのエゴ」って邪魔になる時があるんですよ。
僕だって「自分はこんなのがしたい!」ってこと山ほどあるんですが、そのエゴを通さずに要望に応えてきた中で、自分自身が相手のリクエストに応じてやれることと言えば「分かりやすさ」なんですよね。
顧客満足度って、必ずしもクリエイターのエゴの中にある訳ではないと思うし、(例え素人でも)そういう雰囲気の中にいられる環境があることで「意欲」って湧いて来ると僕は思います。
分かりやすさ以上の親切はない。
クリエイティブをする中で「相手に考えさせる」って凄く想像が膨らんで面白いことだとは思うんですが、結局のところ基本的には「すぐに理解出来ることが親切」だと思うんですね。
ホームページを作るにしても「このボタンを押せばどうなるんだろう?」みたいにユーザーを迷わせて、そこで押した時に自分が想定しないアクションが起こった時に「面白い!」ってなる場面と、「じゃあ自分がやりたいことをするにはどうしたらいいの?」ってなる2パターンあると思うんです。
今回このプロジェクトには、僕も(初めてのクリエイティブ外注ということで)勉強になればと思って携わらせてもらっているんですが、ディレクターってここまで自分の意見を最後まで通すスタイルを貫かないとやってけないのかなぁと疑問を感じています。
クリエイティブって誰かが見てわくわくするものだし、だからこそ「楽しい現場づくり」って凄く重要だと思うんですよね。
僕らクリエイターの仕事は、気を衒ったものを作って自分の実績にして、それでクリエイターの承認欲求を満たすことが仕事ではないと思うので、僕はこれからの人生に反面教師として生かしていければと思います。
わくわくするものは、わくわくする現場から生まれる。
一緒に頑張りましょう。
では、また明日。