相場を基準にお仕事を依頼されることに対してクリエイターの僕が思うこと。
おはようございます。FOURTEENのコウタです。
京都を拠点にフリーランスデザイナーとして活動しており、毎日休まず続けている、ランニングやブログを通じて感じた「継続は力なり」の大切さを発信したりしています。
京都を拠点に完全独学のフリーランスデザイナーとして活動し7年目。2016年から禁煙をキッカケに始めた毎日ランニングは1,830日、毎日ブログは610日を突破。(2021年12月31日現在)
こういう仕事をしていると、お客さんはクリエイティブからは離れた方がほとんどなんですね。
で、どこで調べたか分からない「相場」を基準に持っておられることが多んです。
ということで今回は、相場を基準にお仕事を依頼されることに対してクリエイターの僕が思うこと、についてお話ししたいと思います。
クリエイターの相場ってなんなんだろう?
例えばなんですが、「A4サイズのチラシ」の世間的な相場が1万円だったとしましょう。
それを基準に持ったお客さんからの依頼に対して、僕が2万円の見積りを出した時に、お客さんから「高いですねぇ…」と言われちゃうわけですね。
ただ、その世間的な相場の基準の中に、素人に毛が生えた様なクオリティの激安テンプレ作品が混じってたとすると、相場としては1万円に落ち着いてしまうわけなんですよね。
そんな状況の中で、クリエイティブの相場という謎の基準を持っていることは、クリエイター側の立場からすれば少し違和感に感じるわけです。
祇園の高級料亭に僕が入れない理由を考える。
ちなみに僕は基本的に仕事をお金で断ることはないのですが、その代わりに「定価」を決めることはしていません。
ただ一方で、京都で有名な祇園の高級料亭に僕が入れない理由として「価格が時価」「メニューが曖昧」みたいな不安があって、僕の身分には不相応だと思うからなんですよね。(ほとんどのお客さんはそれを理解して行ってるよね)
突然高い請求を出されても「え?」ってなってしまうので、僕はチャレンジすることもなく「ここはお金持ちが行くところだ」と思って遠慮してしまうわけです。
そういう感じが僕から滲み出てしまうことが嫌だからこそ、定価を決めることなく「お客さんに合わせたWIN-WINの価格」を設定出来るように柔軟に対応しているんです。
お金の駆け引きが大嫌いだからこそ分かってほしいこと。
そんなこんなで僕は「お金」ではなく「満足度」を基準にお仕事をしているので、相場を基準に色々と判断されるけど困ってしまう訳ですね。
で、そもそも同じA4サイズのデザインを僕が作るのと、ゴッホやピカソみないな画家に依頼するのでは価格が違うわけじゃないですか。
クリエイターにとってはそういう部分が大きくて、それぞれ個性も違うし、それこそ作業量も違うので同じA4サイズというだけで価格が均一にはなりません。
加えて、仕事のスピードが早いから安いということでもないし、早くても高いクオリティを出せたり、逆に早いことが価値となり価格アップに繋がることもあるんですね。
僕はお金の駆け引きが大嫌いだからこそ、こういった部分の感覚を持っている人とお仕事を出来る時が一番やりやすかったりします。
とにかく価格を抑えたければクラウドソーシングでコンペ。
で、僕のようなクリエイターには制作実績というものがあったり、これまで積み重ねて来た信頼なんかが「価値」となっているケースが多いです。
胡散臭いポッと出のメーカーから出た健康食品と、大手メーカーから出た健康食品だったら後者の方が安心出来るじゃないですか。
そういう基準もなく、世間の相場を基準にただ高い安いで判断する人はクラウドソーシングで頼めば良いと思うんでね。
ランサーズやクラウドワークスなんかで「コンペ形式」のプロジェクトを開けば、ものすごい数のデザインの中から好みのものを選べたりします。
ただね、もちろんそこでも技術のある人は沢山いますが「デザインが趣味です!」みたいな人も沢山いるので、必ずしも当たりを引けるわけでもないんですね。
そこで無駄にする時間とか、最初から信頼出来る人を探そうと思うには、それ相応の実績を持った人間を選ぶ必要があると思うんですが、先ほども言ったようにやっぱりそこには「価値」が加わるわけです。
それを「付加価値」というんですが、この価値に対してもっとフレンドリーになれた時に、もっと視野が広がることに繋がると思うので、目を背けずに向き合ってみてほしいなと思います。
一緒に頑張りましょう。
では、また明日。