めちゃくちゃお世話になった先輩に思いっきり説教をした話。
おはようございます。FOURTEENのコウタです。
京都を拠点にフリーランスデザイナーとして活動しており、毎日休まず続けている、ランニングやブログを通じて感じた「継続は力なり」の大切さを発信したりしています。
京都を拠点に完全独学のフリーランスデザイナーとして活動し7年目。2016年から禁煙をキッカケに始めた毎日ランニングは1,830日、毎日ブログは610日を突破。(2021年12月31日現在)
僕には暗黒の貧乏時代があって、その時代に自分を犠牲にしてまでも僕を支えようとしてくださった1つ上の先輩がいます。
そんな先輩が最近僕にこれからの未来について相談をして来たことがあったんですが、夢を追うことを絶対にバカには出来ない僕にとっても抑えられない感情がありました。
ということで今回は、めちゃくちゃお世話になった先輩に思いっきり説教をした話、についてお話ししたいと思います。
超貧乏だった時代に寄り添ってくれた先輩。
冒頭でお話しした暗黒時代、僕は1ヶ月1万円の食費で家族4人で暮らしていた時期がありました。
電気水道ガスといったライフラインは定期的に止まり、よくある畑の無人販売から野菜を多めに拝借していたのは時効であり、今は良い思い出になっています。(あの時は本当にごめんなさい)
そんな時に「お前の仕事手伝ったるわ!」と、父親と共通で知り合いだった僕の先輩が仕事を手伝いに来てくださって、そこで父親から得た日当を隠れて僕に渡してくれていたのがその先輩でした。
当時は父親と一緒の職場(テキ屋)で働いていましたが、1年半働いてたった9万円しかもらえなかった僕にとって、先輩から内緒でもらっていたお金はすごくすごく大きかったんです。
仕事を手伝いに来るだけじゃなく「今日はこのまま浩太借りて行って良いですか?」と僕を連れ出し、自分が別のバイトで稼いだお金で、当時は食事もままならなかった僕に晩御飯をご馳走して下宿先に泊めてくれたりもしました。
男気に溢れる何事にも真っ直ぐな性格の先輩。
そんな時代も過ぎ、僕はフリーランスデザイナーとして少しずつ結果を残していくうちに、今度は先輩の方が苦労しているような状況になっていました。
すごく熱い人で、加えて不器用なところもあるので「漢気」なんかで突っ走ってしまう性格の人ですから、効率なんてものはお構いなしに「やりたいこと」に本気になってしまう性格で、損をすることも多かったみたいです。
夢を持つことが素晴らしいことだと思う中で、その夢はなんだろうと迷いながら奥さんと子供を授かり、家をローンで購入し、幸せな一方で少し自由がなくなった時に「やりたいこと」に対する熱が強くなって来たみたいなんですね。
そんな時に、僕のような「完全独学フリーランスデザイナー」という夢を叶えた後輩がいるもんですから、熱さに任せて「浩太!俺も仕事辞めて新しいこと始めるわ!」という電話が掛かって来ました。
ビジネスマンとしては追い抜いてしまっていた事実。
僕も生半可な気持ちでフリーランスデザイナーをやっていなくて、もちろん最初に考えたことは「リスク」でした。
というのも、借金をする必要があったり、維持費よりも1ヶ月の収入の見込みが少ないようなビジネスプランで仕事をしてしまうと破綻してしまいます。
僕はこの仕事を選んだ理由に「パソコン1台で在庫を抱えずにどこでも出来る」というリスクマネジメントの上で夢を追ったので、先輩から「500万円借金して店舗を構えて飲食店をやる!」と言われた時は空いた口が塞がりませんでした。
先輩には奥さんも子供もいる中で、今のサラリーマンという立場を捨ててチャレンジするという熱い思いは評価しますが、ビジネスマンとしては最悪の選択に少し僕の心が熱くなりました。
フリーランスのビジネスは甘くない。
細かい経緯は省かせてもらいますが、先輩がこだわっていたのは「店舗を構えること」で、それこそが先輩の夢なんだと思います。
ただ僕は「サラリーマンをやりながら出来る努力」を一切やっていない先輩が、絵空事でチャレンジするということに漢気を感じてたことにすごく腹が立ったんですね。
なので「先輩の提供する商品がご近所さんに満足してもらえるか試したことがありますか?」と聞いたところ、それはやっていないと言ってたんですね。
結局のところ全てはドブ板営業から始まり、今ある環境の中で出来ることをやった延長線上にサービスが成り立つと僕は思っています。
そのためには自分のコミュニティー(ファン)を生み出すことが全てなので、「店を出す」なんて先輩以外誰も望んでないようなことであることを理解しないといけないんです。
なので僕は「お店に投資する500万円があれば何人の人に商品を試してもい自分を知ってもらえると思いますか?」と聞いたら、先輩は「なるほど」と頷いてくれました。
少し口論にはなりましたが、僕は目の前の人がただただ潰れていくのを見たくないし、自分自身が体感しているフリーランスとしての生き方の難しさを大切な先輩に伝えたかったんです。
後に謝罪の連絡が来て「浩太!俺近所の人に自分の商品配って食べてもらうとこから始めるわ!」と言ってくださって一安心したのと同時に、僕がデザインなんかでやれることは全力で手伝ってあげたいなと思います。
一緒に頑張りましょう。
では、また明日。