僕が手に入れた「自由」がいつからか自由じゃなくなっていた。
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僕が手に入れた「自由」がいつからか自由じゃなくなっていた。

2022.05.27
2022.05.27

おはようございます。FOURTEENのコウタです。

京都を拠点にフリーランスデザイナーとして活動しており、毎日休まず続けている、ランニングやブログを通じて感じた「継続は力なり」の大切さを発信したりしています。

京都を拠点に完全独学のフリーランスデザイナーとして活動し7年目。2016年から禁煙をキッカケに始めた毎日ランニングは1,830日、毎日ブログは610日を突破。(2021年12月31日現在)

ここ1年、自分がやってきたことは間違っていなかったと思う半面、自分自身の夢のその先にあったものに対して違和感を覚えるようになりました。

がむしゃらに駆け抜けたフリーランス8年目(だと思うけど)で、1年目と今との変化について向き合っていました。

ということで今回は、僕が手に入れた「自由」がいつからか自由じゃなくなっていた、というお話をしたいと思います。

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好きなことが仕事になり、仕事が仕事になる瞬間が増えていた。

思い起こせば、僕自身が幸せという価値観に盲目になるというより、僕を取り巻く全ての環境が現状に盲目になっていると感じることが増えて来ました。

僕自身は生粋の「仕事人間」で、それこそ人生単位のリズムを仕事の状態によって起伏が起こるほど、プライベートはそこから付いて来ると言った感覚の人間です。

ただ、僕自身がフリーランスとして活動していく中で、周囲の環境はあくまで自分のことではないので、仕事があるのが当たり前(厳密にいえば当たり前ではない)だとか、良い作品が出来るのが当たり前とか、そこに対しての周囲の人が感じる感動が少しずつ薄れていっているように感じることが増えて来ました。

仕事が来たら「おめでとう」と共に喜んでいた環境から、在宅ワークを毛嫌いされる環境になったり、そのギャップを僕自身は受け入れ難かった。

夢を叶えた後の、新たな目標は重荷や足枷になっていた。

僕は「人を笑顔にしたい」という人生のテーマを持って生きていて、自分の人生なんてものはとうの昔に捨てています。

「朝決まった時間に起きるのが難しい」「満員電車で通勤するのがイヤだ」「面倒な人間関係に振り回されるのはゴメンだ」でも人を笑顔にする仕事をしたい、それを全て叶えるフリーランスデザイナーになるという夢を、無謀なチャレンジを経て独学で実現しました。

その先にあったのは、自由ではなく、「生きるため」という口実の元に、「夢でケツを叩かれている様な感覚の世界」でした。いつしかそれが僕自身の重荷になり、責任は足枷となり、がむしゃらに自由を追い求めていたあの頃を間接的に忘れさせられていました。

信念はブレないにせよ、そこに対する感動を周囲が感じれなくなったり、そんな環境に身を置く中で自分自身が「心の底から喜べない環境」が生まれていたんですね。

自由とは何かもう一度向き合ってみよう。

僕が夢を、自由を追い求めてがむしゃらに生きていたあの頃にあって、今にないものが何なのか、今一度向き合ってみようと思いました。

まず、あの頃にあって今の僕に無いものは「時間」だと思います。

経験値を得ることで、技術やスピードが伸びて来た上で、無茶振りに対応し過ぎたこともあり、1作品に対して考える時間が圧倒的に短くなって来たというのが現実です。

それに比例する様に「学ぶ時間」も無くなっていいって、毎日仕事を忙しくさせてもらって経験を積んでいる様で、実際は「新しい学び」が減っているという不安感は若干否めない部分があり、それを未然に防ぐために合間時間を縫ってインプットすることを意識しています。

一方で、今の僕にあってあの頃の僕に無いものは「仕事」で、忙しいことは嬉しいことである中で、このバランスをうまい具合に保つことがすごく難しいのがいつどれだけの仕事がもらえるか分からないという現実です。

自由という余裕を共有出来る未来へ。

一度しかないこの人生の中で、悩み、もがき、苦しんで生きるばかりを選択する必要なんてないなって、今は素直にそう思います。

ゼロからイチかの極端な僕は、自分自身にストイックになり過ぎて、逃げ場を自ら消す事で半強制的「強い自分」を演じ続けて来たんだと感じるんですね。(本当はめちゃくちゃ弱いくせに)

得たものは沢山あるし、後悔は1ミリもないけれど、本来は決して強くはない自分にとって、消耗が大き過ぎる瞬間があるのは確かに感じていて、誰にも頼ることなくよく立ち続けて来たなってことを思います。

ただ、俯瞰で見てみれば、目の前にある世界の何百倍、何千倍もあるくらい世界は広いし、僕が生きたこの人生なんて、世界にとってはミジンコ以下でしかないとも思える心も少し持てるようになりました。

今、僕は毎日ランニングをしているけど、本来僕が得意なのは短距離で、生粋のスプリンターだと思っているので、そういう意味で言えば、自分に似合わないくらい長い距離をスプリントしたんだなと思います。

今はそのインターバル中だと思うので、少し休んで、またスプリントしようと思います。

一緒に頑張りましょう。

では、また明日。

WRITER
KOHTA FUKUI / Freelance Designer
KOHTA FUKUI
Freelance Designer