クリエイティブに対する価値を理解していない日本人が多過ぎる問題について。
おはようございます。FOURTEENのコウタです。
京都を拠点にフリーランスデザイナーとして活動しており、毎日休まず続けている、ランニングやブログを通じて感じた「継続は力なり」の大切さを発信したりしています。
京都を拠点に完全独学のフリーランスデザイナーとして活動し9年目。2016年から禁煙をキッカケに始めた毎日ランニングは2,570日、毎日ブログは1,340日を突破。(2023年12月31日現在)
僕は約10年ほど、独学でフリーランスデザイナーとして活動して来ました。
どこにも属したことがない僕は、それこそ超底辺から大手企業(一部上場)まで成り上がり?的な生き方をやって来た中で、ここ最近、初めて自分自身の価値を正しく評価してくれる人に出会えた気がします。
ということで今回は、クリエイティブに対する価値を理解していない日本人が多過ぎる問題について、という記事をお届けしたいと思います。
これまで経験して来たクリエイターとしての屈辱。
僕は「完全独学コネなしフリーランスクリエイター」として活動して来たこともあり、駆け出し当時は、技術を評価される前に、肩書きだけで意味不明なくらいに周囲から舐められて生きて来ました。
僕の作ったデザインサンプルを盗作したり、ただ費用を抑えたいというだけの理由で値引き交渉をして来たり、支払いをせずに飛んだり、僕の作った作品を勝手に実績として上げていたり、散々な経験をして来たんですよね。
まぁ、そんな態度で僕に接していた人間は、僕が避けるまでもなくいつしか僕の目の前から消えていったんですが、それにしても日本人のクリエイティブに対する価値を軽視し過ぎているなと感じます。
散々なオマージュをその場限りで繰り返して。
僕は基本的にデザインを参考にする時に見るのは「海外のデザイン」で、日本のデザインと比べれば大体12年遅れでトレンドがやって来ている傾向にあると思います。(昔よりは早くなったけど)
そんな中で、今の日本で流行っているデザインやマーケティングは数年前に海外で流行ったもののオマージュで、それに則ってやることは決して間違いではなく良いことではある一方、荒過ぎるというのが僕の視点なんですよね。
少し前に流行った「タピオカ専門店」とか「夜限定アイス屋」とか、10年後も残っているだろうなってお店ってありましたっけ?(あと京都のゲストハウスとかも)
一瞬で消えるクリエイティブに「資金はかけたくない」ということで、酷いデザインのお店が乱立したように僕は感じているんですが、その場限りの安いクリエイティブが一般的になったことによって、クリエイターの価値が一気に下がったような気がしています。
日本人はクリエイティブを軽視し過ぎている。
某スキルのクラウドソーシングサイトでは、今でも「ロゴデザイン 1000円」とか「チラシ 3000円」といった価格で、(クリエイターにプロという免許はありませんが)アマチュアなのかプロなのか分からない人がデザインを請け負ってたりするんですよね。
で、あれって僕から見れば「事務作業」であって、決して「プロが作るデザイン」ではないんです。
想像してもらいたいんですが、それがクリエイティブを軽視していない企業で採用されるかと言えばそうではない中で、「あの程度で良い」と満足している人があまりにも多過ぎることが問題なんですね。
僕は今でもそうですが、新規のお客さんから見積りを求められた時に、そういったクラウドソーシングでの価格帯で依頼したいという思惑があるのであれば、僕には頼まない方がいいですよと、さらっとかましたりもするくらい、本当にクリエイターのレベルってピンキリなんです。
自分自身の価値を正しく評価してくれる人に出会えた。
もちろん、そんな僕の技術を高く評価してくださる方がいるからこそ、クラウドソーシングでデザインを量産することで飯を食ってる(自称)クリエイターのような方とは価格も数倍でお仕事を請け負っている訳なんですね。
ただ一方で、ここ最近出会った海外で大きなイベントを主催する広告代理店の方なんですが、僕に対して「浩太くんは仕事を安請負いし過ぎてる」とか「高スペック過ぎるからもっと価値をこけば良い」といったアドバイスをくれたんです。
ちなみに僕は今年に入って、これまでの価格から3倍に値上げしたんですが、世界の標準で見ればまだまだ僕の技術に対する価値はそれでも低いくらいらしいんです。
で、いくら不景気とは言えど、流石に本来受け取れるような金額の1/10とかで相手に合わせて仕事を請け負っていてはジリ貧になるんですよね。
だからこそ「仕事をする環境を変える」ということが大事で、駄菓子屋さんをターゲットにするのか、不動産屋さんをターゲットにするのかで考えれば一目瞭然だと思います。
そして何よりも、彼と出会って僕が飛躍出来ると感じたことは「価値の分かる人の場所で仕事が出来る喜び」で、そんな価値の分かる人達がいる場所で自分自身を試せることにすごくワクワクしています。
日本人はもっと自分自身の技術に価値をこいて、思い切って価格を上げていかないと、「価値の分からない人に舐められ続ける世界」でしか生きられなくなると思います。
僕はこの先、大きな価値を生む場所でチャレンジしたいと思いますが、そこで得た収益で予算を大きく立てられない方々に還元出来るよう、絶対に寄り添い続けられる方法も模索したいと思います。
一緒に頑張りましょう。
では、また明日。