「プロ」と「素人」の境界線を正確に判断することでクオリティと効率は大きく左右する。
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「プロ」と「素人」の境界線を正確に判断することでクオリティと効率は大きく左右する。

2021.11.01
2021.09.16

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おはようございます。FOURTEENのコウタです。

京都を拠点にフリーランスデザイナーとして活動しており、毎日休まず続けている、ランニングやブログを通じて感じた「継続は力なり」の大切さを発信したりしています。

京都を拠点に完全独学のフリーランスデザイナーとして活動し6年目。2016年から禁煙をキッカケに始めた毎日ランニングは1,464日、毎日ブログは242日を突破。(2020年12月31日現在)

僕はクリエイターとして生きていますが、ホントのことを言えば、自分自信が手を加えるよりも、ディレクター的なポジションを担当することが向いていると思っているんですね。

もちろん僕はクリエイターなので、クリエイティブな現場においてだけにはなるんですが、ヒアリングや洞察を通じての、客観視する力を活かしてチームとしての「適材適所」を見つけることが得意だと思っているからです。

ということで今回は、「プロ」と「素人」の境界線を正確に判断することでクオリティと効率は大きく左右する、というお話をしたいと思います。

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どこの町内会にもいる「張り切りオジサン」

今でこそ町内会みたいな風習は減ったのかもしれませんが、近所でイベントをやるとなったら「張り切りオジサン」みたいな人ってどこにでもいるじゃないですか。

で、例えば市の夏祭りがあるとなって、町内会で代表して「焼きそば屋さん」を出店しようとなった時に、もしも町内に「鉄板焼屋さん」がいたとしたら、その人(プロ)に任せたほうがきっと美味しい焼きそばは出来ると思うし、準備から提供までの流れもスムーズ(効率的)にいくと思うんですね。

でも何故かここで「張り切りオジサン」は、『俺がやってやるよ!』みたいな感じで、自分が前に出ることを選んでしまうことがあったり、自分が前に出なくともプロに『あーしろこーしろ』と意見を出したりしちゃうんですね。

ここで町内会の「張り切りオジサン」がやるべきことは、この焼きそばを焼くというお仕事をプロに任せた上で、他の部分で町内会チームをまとめ上げることであって、焼きそばを焼くことを手伝っていては完全に非効率なわけなんです。

「プロ」と「素人」の境界線を正確に判断する。

ここで、町内会としてクオリティの高い焼きそばを提供しようとなった時に、「張り切りオジサン」が焼いた焼きそばが美味しいかどうかを確認するにはどうすれば良いかというと、一番手っ取り早いのは「プロ(鉄板焼屋さん)に味見をしてもらう」ということだと思うんです。

でも、これって二度手間ですよね。だったら最初からプロに焼いてもらっていた方が良いに決まっているし、そういう意味で「プロ」と「素人」の境界線を正確に判断することってすごく大切なんですね。

お仕事の現場でも全く同じことなんですが、この町内会の張り切りオジサン(ディレクター的な位置の人)は、「自分がやりたいこと」で動いていてはチームが上手く機能しないことを理解しないといけないんです。

ここで必要な能力としては、チームメンバーの能力を客観視して、誰をどこに配置して、誰が何の仕事をすることが一番効率的なのかを判断する能力なんですね。

プロの前で素人の仕事をした時に生まれること。

人間って優しい心のある生き物なので、チームのメンバーがやった仕事に対して「ケチをつける」ってなかなか出来ないってことをまずは知っておいた方がよくて、例えば今回の場合だと「張り切りオジサンが作った焼きそばにマズいと言えない」という状況が生まれたりするわけです。

『一生懸命作ってくれているしこれでいこうか…』みたいな雰囲気で提供した焼きそばを、評価してくれているのはチームメンバーだけで、それを外に出した時に「一生懸命やったから」というストーリーは無力なので、クオリティーだけが評価の対象になってしまうわけですね。

町内会で夏祭りに出店する焼きそば屋さんくらいの、みんなで楽しむイベント事であれば通用するかもしれませんが、これが社運を賭けたお仕事となれば話が違ってきます。

結果を残さなければ未来がないからこそ、チーム内での変な遠慮を生まないためにも「適材適所」を判断してチームメンバーを動かす必要があるんですね。

「適材適所」はクオリティと効率を大きく左右する。

鉄板焼き屋さんは焼きそばを焼くのが得意だからこそ「焼き役」を任せた方が良いですし、張り切りおじさんはその張り切りを活かして「お客さんの呼び込み」をやったほうがシンプルに考えれば効率的になると思います

ただ、ここで「鉄板焼き屋さんが呼び込みが得意か否か」ということも重要で、張り切りオジサンが焼き役をしてはいけない理由がそこにもあるんですね。

要るするに、張り切りオジサンと鉄板焼き屋さんの焼く焼きそばが同じクオリティだったとしても、次に考えるべきは「呼び込みが得意なのはどちらか」ということなんですね。

こんな風に、1つの能力だけではなく、その1つが均衡していた場合の2番手3番手の能力も考慮した上で「適材適所」を考えることが、ディレクションする上ですごく大切になってくると思うので、チームをまとめる人はそこの意識を持った方が良いかなと思いました。

チームでお仕事をしていると、素人が作ったデザインに対して『福井さんどう思いますか?』みたいな意見を聞かれたりすることが多々あるんですが、『ダサいなー』と思ってても本音を言えない瞬間があったり、『意見を聞くなら最初から任せろよ』とも思ったりもするので、ディレクションする立場の人はこの辺の判断を明確に出来ると良いかもしれません。

一緒に頑張りましょう。

では、また明日。

WRITER
KOHTA FUKUI / Freelance Designer
KOHTA FUKUI
Freelance Designer