クリエイターがクライアントとの間に「期日」や「ルール」を設けることで起こる変化。
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クリエイターがクライアントとの間に「期日」や「ルール」を設けることで起こる変化。

2021.06.30
2021.06.30

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おはようございます。FOURTEENのコウタです。

京都を拠点にフリーランスデザイナーとして活動しており、毎日休まず続けている、ランニングやブログを通じて感じた「継続は力なり」の大切さを発信したりしています。

京都を拠点に完全独学のフリーランスデザイナーとして活動し6年目。2016年から禁煙をキッカケに始めた毎日ランニングは1,464日、毎日ブログは242日を突破。(2020年12月31日現在)

連日、クライアントさんと忙しくお仕事をさせていただいているんですが…

仲介でのお仕事」が最近増えてきて、僕が元のクライアントさんと直接ということではなく、仲介者を通して指示をもらうことが出て来ました。

そんな中で、やっぱり「期日」や「ルール」を設けることって、時には大切だなと思った出来事があったので、皆さんにも共有したいなと思いましや。(依頼者側も分かって欲しいな。)

ということで今回は、クリエイターがクライアントとの間に「期日」や「ルール」を設けることで起こる変化、についてお話ししたいと思います。

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「柔軟性」はクライアントのルーズを引き起こす。

クライアントとの間に「期日」や「ルール」を設けるというのはどういうことかというと、制作をスタートさせる前に、「こういう時はこうしようね」といった感じで、クライアントさんとの間に約束事を設けて、それに納得した上で制作をし始めるといった感じです。

そんなこと当たり前だろと思うことでもあると思うんですが、実際1日に何件も仕事が入って来て、その仕事の内容も大きなものから小さなものまでピンキリなので、1つ1つの仕事に細かな約束事を立てていればキリがありません

そこで僕は、フリーランスという個人の特権をフルに活用して「柔軟性」を売りにしているのですが、ここ最近「時間が足りない状況」を経験して、柔軟な対応をするにも限界があるなと感じたんですね。

また、僕にとっての柔軟性とは、「期日」や「ルール」を曖昧にした形で仕事をするということなので、良くも悪くも双方の「ルーズ」を生むことにも繋がってしまうことがあるんです。(柔軟であるからこそのメリットも沢山あります。)

なので、なぁなぁになってしまわないようにバランスを取ることがすごく重要になって来るので、ルーズになって来たなと思ったらすぐに釘を刺すことが重要で、それが出来そうにない場合には約束事はしっかり決めておいた方が良いよねってことなんですね。

「修正回数」の上限は絶対に設定するべき。

その中で最も代表的なことが、デザインなどの「修正回数」です。僕は昔から「クライアントの納得するものを作る」というテーマの元お仕事をさせてもらっているので、修正回数ほど曖昧にして来たものはありません。(他のとこだと上限2回とかが基本です。)

クライアントさんとのやり取りの中で、自分が常に一発で完璧なものを作れない可能性があるにも関わらず、「はい、これ以上修正出来ません!こっからは追加料金です!」みたいな感じになるのがすごく嫌で、僕はこれまで修正回数は基本無制限にして来ました。

なので、ここに関してはクライアントさんのモラルによって変わっていて、気を使ってくれる人もいれば、何も考えずに無制限に頼んでくる人もいました。

ただ、時間がない中で「ダラダラと何度も訂正する」ということは難しくなり、まだクライアントが悩んでいて不明確な状態で指示を出してやり直しが生まれるのであれば、もう少し熟考した上で確定したことを伝えて二度手間を減らしてもらわないと、物理的に納期に間に合わないという危険性が生まれて来たんです。

中には、修正回数が無制限なのを良いことに、「パターンAとパターンBを見てみたいから2つ作ってくれ」と、片方を捨てるにも関わらず「試してみて欲しい!」と言い出すクライアントも出て来たりしてしまったので、そういうクライアントには上限を設けて、「上限を超えた修正には追加費用を設定する」といった感じの方法を取るようになりました。

「記載内容」や「使用素材」の提出期限を設定する。

そしてもう1つ多いのが、作りたいものがあるにも関わらず、「内容が一切決まっていないという状況」です。

例えば、お店の新規オープンが控えているので「宣伝チラシ」が作りたいという人が、お店の名前や、メニュー、料金、売り文句、更には店舗の写真など、一切何も情報が揃っていないにも関わらず依頼をしてくるということが結構普通にあるんですね。

こういったケースの多くは、納期ギリギリまで「記載内容」や「使用素材」が揃わないことが多くて、納品当日に「やっぱりこの写真使ってください!」とか「この文言に書き換えてください!」とか言われたりするんです。ただ、元々入れていた写真サイズの比率があったり、テキストを入れられる量に限界があったりするので、最終日にデザインの大幅な調整をしないといけないことも珍しくありません。(これはホントにイライラします。)

そういう背景もある中で、どうしてもやっぱり「記載内容」や「使用素材」が揃わなければ完成形の構成を完全にはイメージ出来ないという問題が出てきます。最初は与えられた情報を元に作っていくんですが、後から渡された写真を見て「こんな写真があるんだったらもっと違うデザインにしたのに!」ということがあるんですね。

つまり、全ての「記載内容」や「使用素材」が揃った状態でデザイン全体を想像するのと、そうでないのとでは、完成形のクオリティにもかなり影響してくるので、これらの提出期限をしっかり設定して、期日までに集めてもらう努力をクライアントにしてもらうのもお互いのためだと思いました。

良い関係のために「期日」や「ルール」を設定する。

僕はクライアントからすれば、すごく柔軟なクリエイターであると感じてもらっていると自負しているんですが、その反面で、口うるさいクリエイターだと思われていないか心配になることもあります。

それは、今回の発信でお話しして来たようなことを、クライアントに理解してもらうために伝えているんですが、言い方を悪くすればクライアントに対しての「しつけ」と捉えられても仕方ないと思います。(忖度しないので喧嘩することもあるよ。)

僕の中でこの「しつけ」は、クライアントとお仕事をする上で、ストレスのない良い関係を築くために必要な「クリエイターの大変さを知ってもらうために必要な作業」だと思っているので、それこそ信頼しているクライアントには絶対に伝えるようにしています。

これをやらずに、裏でブツクサ愚痴を垂れ流しているクリエイターは、僕からすればただの努力不足だと思うので、すごく大変ではありますが、自分がストレスを感じずに働ける環境を作るためにも、勇気を出して、環境から整えることを考えるのも大切なことだと思いました。

今回は、クリエイターとして「柔軟性」も持ち合わせていた方が需要は高まって良いことだけど、そこでルーズになってバランスが崩れるなら、クライアントとの間に一定の「期日」や「ルール」を設けることで、より良い関係が築けることもあるよってお話をさせてもらいました。

自分の時間に余裕のある方は、クライアントが納得いくまで向き合って欲しいなと心では思いますが、ケースバイケース、その辺りのバランスを上手く探してみてください。

一緒に頑張りましょう。

では、また明日。

WRITER
KOHTA FUKUI / Freelance Designer
KOHTA FUKUI
Freelance Designer