デザインの基礎から考えるサービス提供者のマインド。
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デザインの基礎から考えるサービス提供者のマインド。

2021.06.21
2021.06.20

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おはようございます。FOURTEENのコウタです。

京都を拠点にフリーランスデザイナーとして活動しており、毎日休まず続けている、ランニングやブログを通じて感じた「継続は力なり」の大切さを発信したりしています。

京都を拠点に完全独学のフリーランスデザイナーとして活動し6年目。2016年から禁煙をキッカケに始めた毎日ランニングは1,464日、毎日ブログは242日を突破。(2020年12月31日現在)

連日バタバタとデザインをしている中で、僕はどちらかといえば「マルチなクリエイター」なので、昨日はホームページデザイン、今日はパンフレットデザイン、明日は動画編集といったように、日々やることがコロコロと変わってきます。

そんな中で1番大切にしていることが「基礎(基本)」で、僕にとってのクリエイティブにおける基礎は「分かりやすさ」だったり「見やすさ」だったりするんですが、こういった基礎に対する考え方がサービス提供者としての心構えと全く同じだなと思いました。

ということで今回は、デザインの基礎から考えるサービス提供者のマインド、についてお話ししたいと思います。

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デザインはまず「基本的な構図」で作り始める。

世界を見渡せば無数のデザインがあるんですが、「これが絶対に正解!」といったことはありませんが、ある程度のデザインのルールのようなものが存在します

人が美しいと感じるものの比率に「黄金比」や「白銀比」というものが存在していて、レオナルドダヴィンチが描いたモナリザの絵や、エジプトのピラミッド、Appleのロゴマークなんかも全て黄金比を使って作成されています

白銀比に関しては、わかりやすいもので言えばA3・4などの単位を使った用紙などに用いられていますが、別名「大和比」とも言われるくらい日本人に馴染みのあるものが多く、国内の寺社建築や日本絵画など、日本人が美しいと感じる比率として昔から使われています。

そんなこんなで、ルールが無いように見えるクリエイティブの世界にも、「人が美しく感じるもの」というのには一定の法則があって、こういったものを「基本的な構図」としてデザインに落とし込んでいくのが僕にとっての「基礎」と考えています

基本的な構図を崩すことで「不規則性」を表現する。

僕は尖りまくった才能を持っている、いわゆる直感型のようなアーティストではないので、黄金比や白銀比といった、決まっているルールに沿って制作物を作ることしか出来ません

ただ、この基礎を固めて作ったものに対して「不規則性」を入れ込むことで「違和感」が生まれたりするんですが、こういう違和感を生むことで人の目を惹きつけることを意図的にしたりします。

駆け出しの頃に読み倒したデザイン本には共通して「ルールを崩すことで違和感を生む」的なことが、ほとんどのデザイン本に書かれていたので、こういう駆け引きをすることがクリエイターの腕の見せ所なんだと思います。

イメージしやすい感じで言えば、例えば、白黒のボーダーがあったとして、白、黒、白、黒と並んでいる中に1本だけ赤のボーダーが紛れ込んでいた場合、その赤がすごく際立って見えると思うし、その赤のボーダーが最も人の目を惹きつけるような感覚です。

また、これをデザイン以外のことに置き換えたとすると、「静かな中に突然大きな音が鳴ったらビックリする」といった表現が分かりやすいかなと思います。

不規則性は「基礎」を知らなければ表現出来ない。

で、1つ大切なこととして、不規則性を生む為には「基礎を知る」ということが必要不可欠で、基本を知らずしては不規則もクソもありません

そういう意味で、「自分は直感派のアーティストだから」といって売れているアーティストさんの中でも、流石に基礎を学んでいないことはないと思うし、売れている人だからこそ、しっかりとした基礎を学ばれていると思います

この理屈を分かりやすく説明すれば、数百年、数千年前に作られたピラミッドや、これから完成を迎えるサグラダファミリアに現代人が今見ても魅了されるように、人間の中には、デザインの基礎に対して美しいと感じる遺伝子が組み込まれているということなんです

それくらい、クリエイターにとって基礎は重要なことなので、シンプルイズベストといっても、実はかなり奥が深く、僕自身もまだまだ全てを理解している状態ではありませんので、これからもしっかりと向き合っていかないといけないものだと思っています。

サービス提供は基礎が最重要だと言うこと。

で、今回の本題にまとめていきたいと思うんですが…

ここまで口うるさく「基礎が大切だ!」と言ってきましたが、例えば「インスタ映えだけで大して美味しくないスイーツ」なんてここ最近山盛りあるじゃないですか。

その一方で、高いお金を払って映えるものよりも、その4分の1以下の価格で買うことが出来る、丸亀製麺のかけうどんが美味しかったり、ミニストップのソフトクリームが抜群だったりするわけです。

価格の差のことをお話したいわけではないんですが、表向きは「映えるもの」であったとしても、素材の品質が悪かったり、作り手の腕が悪いものってそこら中に溢れていて、そんなものは「一過性のもの」としてブームが去ったら終わってしまいます

これはデザインも同様で、「基礎を軽視したカッコ良さそうに見えるもの」って、その時は良いかもしれませんが決して長くは続かないんです。(いつか絶対にボロが出ます。)

今回僕が伝えたかったことは、デザインの基礎から考えるサービス提供者のマインドということなんですが…

アレンジをしたり、インスタ映えを狙ったりすることも1つのオリジナルを生む上でもちろん大切なことだと思いますが、それよりもまず「基礎が大切」ということを伝えたかったんです。

サービス提供者として、自分が作り出すものが「一過性のもの」なのか、それとも「基礎の固まった長く愛されるもの」なのかを一度見つめ直して、自分の作品やサービスと改めて向き合って欲しいなと思いました。

一緒に頑張りましょう。

では、また明日。

WRITER
KOHTA FUKUI / Freelance Designer
KOHTA FUKUI
Freelance Designer