何かに依存していないと生きられなかった時期を乗り越えて。

僕はどうやらムキになったらこれしかないと思ってしまうような性格で、その次が見つかるまではなかなか踏ん切りをつけられない厄介なやつだったりするんですよね。

そんなこんなで、特にそれを解決することが出来たわけではないのですが、ずっと止まっていても仕方ないような状況の中で戦い続けていて、その中でも「戦い方を変えないといけない」と自分自身の答えが出たんです。

膿を出すような時期だったので、それはそれは大荒れした時期を（今も若干）生きていましたが、僕のポジティブ思考か少し戻って来つつあると気づいたのはココ最近の話です。

それに気付かせてくれたのは、先日もお話しした通り「変わらずにいてくださる求めてくれる人」の存在で、目の前しか見えていなかった自分にとって守るべきものは山ほどあったことに刺激を感じれなかったんです。

適当に投げ出せば暇になると思ったけどより忙しくなった現状。

で、ここ最近僕は地に足つかずの状態で本来の自分の本領を発揮することが出来ない状況で、自分を保つために必死に無理をして生きて来たような状況でした。

そんな中で犠牲になっていたのは紛れもなく「仕事」で、僕はこれまでの貯金を切り崩すかのように信頼を削りながら自分を律するために時間やお金を使い続けていました。

僕の中では「もういいや」と投げ出そうとしてしまっていたり、本来ならもっと出来ているはずの部分で手を抜いてしまうこともあったりしたんです。

実は僕自身が投げ出した感覚であったようなことでも、蓋を開けてみれば「キッチリやってた」ということだったらしく、クライアントさんには「頑張っている僕」として見えていたみたいです。

クライアントさんに打ち明けた僕の本音。

ぐちゃぐちゃになっていた時に感じた僕の仕事に対する本音を、先日クライアントさんに打ち明けてみようと思ったんですね。

それは「プレイヤーとしての限界」で、本来僕は「デザイナーになるべくしてなった人間」ではなく、クリエイティブ全体を知るためにクリエイターとして経験を積んでいる人間だったということに気づきました。

依頼は天井なく年々増えて喜ばしい反面、僕がプレイヤーとして戦う限界も感じたし、それと同時にディレクターとしての立ち位置にいかないと持たないことを感じました。

そんな中でクライアントさんに「ディレクターやプロデューサー的な立場で戦えるようになりたい」と打ち明けたところ、そんな意識じゃ一緒には出来ないと言われるかと思いきや「私もそう思ってました」と言っていただけたんですね。

仕事を大きく伸ばすためには仕事を捨てないといけない。

ここで初めて、数年前に尊敬する人から聞いた「仕事を大きく伸ばすためには仕事を捨てないといけない」という言葉を思い出しました。

もちろんお金で動くばかりが人生ではなりませんが、僕は僕が守るべき人を勝たせるために、自分がやるべき仕事が何かをしっかりと判断して、それをより伸ばせる方法を考えないといけないんです。

僕が時間をかけるべきところはどこで、規模を大きくするには僕はどこに立っていることが好ましいのかを考えるフェーズがやってきて、それが「プレイヤーという立場を捨てる（減らす）」という答えだったわけです。

一方で別のクライアントさんからは「アートで自由な福井浩太を見てみたい」と言ってもらえたり、僕は今、自分自身の立ち位置に変化を加えないといけない状況になっているんだと思います。

やっとその明確な理由を直に感じることが出来たことに加えて、それをどうすれば実現出来るかの答えに近づけた気がしたので、自分の環境が落ち着いたら次は「育てる」というフェーズに進んでいけたらと思います。

僕はまだまだ伸び代があり、僕はまだまだ進化出来ると思うし、こんな場所で何かに依存・固執して止まってる人間では終われないと改めて思いました。

まだまだ自分を必要としてくださる人の人生のために戦い続けてやります。

一緒に頑張りましょう。

では、また明日。