グラフィックデザインに難しい技術はない。

「グラフィックデザイン」とか「合成」とかいうと、すごく難しい技術を使って作業しているような感覚になると思うんですが、実はそこまで難しい技術って必要ないんですね。

初心者がいきなり作れるか？と言えばそういうことではないんですが、最も有名な画像加工ツール「Photoshop」なんかのスキルでいえば、簡単な基礎さえ学べばあとは応用でなんとかなる部分が大きかったりします。

で、その技術ってどれくらいで学べるの？って考えた時に、僕の感覚からすれば、１ヶ月みっちり勉強と実践を繰り返せばお仕事の現場で生きていけるレベルで使える技術が習得可能だと思います。

ただ、デザインツールを使っていくら実践を繰り返したとしても１つだけ得られないものがあるんですね。

「ここに影が出来る」と気付ける感覚。

その１つ得られないものというのが「ここに影が出来るということに気付く感覚的な部分」なんですね。で、それを養うのは「経験」と言ってしまえばシンプルなんですが、そこには「考えて見る」ということが必要になって来るんです。

ここがクリエイターとしての努力であって、差が出来てくる部分だと思うんです。要はここから光が当たればどこに影が付くってことは自然のセオリー的に決まって来る部分なんです。

そこで、左から光が当たれば右側に影が出来るのが当然なのに、左に影を付けちゃうとかすることで「不自然」が生まれたりするんですね。そういう感覚的な部分に「気付く」ということが、僕はクリエイターとしてすごく大切な感覚だと思っています。

「感覚」は「センス」ではない。

そういう意味でいえば、感覚はセンスではなくて、今「センスがないから…」と思っている人でも、これから経験で全然カバー出来ることでもあると思うし、さっきも言ったように何よりそれはセンスではなくて、あくまで「考えて見た経験数」なんです。

それを育む方法としてはシンプルで、色んなものを考えて見て、見るだけじゃなくてそれを「実際に作ってみる」ということですね。（もうこればっかりは数をこなすしかないです）

実際に僕も、駆け出しのデザイナーだった頃には「１日１デザイン」って縛りを作って、毎日必ず１つデザインを作るってプロジェクトをやっていました。（実際に仕事をもらえることがなかったので全ての時間をこれに費やしてました）

その時の経験っていうのは確実に力になっていて、「１日１つデザインを考える」そのためには何かしらネタを仕入れてこないといけない、となると外に出て（もしくはネットで検索して）新しい情報を取り込まないといけない、そんな感じで自然と日々成長することが出来ました。

そしてそのプロジェクトが200日目を超えたあたりから、自分がデザイナーであることが認知されて来て、ちらほらお仕事をいただけるようになって来たんですね。

「グラフィックデザイナー（クリエイター）」を諦めるな。

僕がデザイナーを志し、デザインを初めて作った時のクオリティなんて、今じゃ恥ずかしくて出せないレベルのもので、ほんとにド素人の状態からスタートしたんです。（もうほんと酷いもんでしたよ）

そんな状況から、今は一応皆さんが知っている大手企業の方からお仕事をいただけるようになったりしていて、僕自身が驚いているくらいの状況になっています。

でもそこには確実に「センス」だけで片付けられる事実なんて一切なく、僕は自分自身が体現して感じた「考えて見て作りまくる」というシンプルな反復によって未来は変えていけると思っています。

なので、学校なんかの美術や技術の授業で、なかなか上手くいかなくて苦手意識を持っているような人でも、絶対に僕のように夢を叶えられると思うので、少しでも興味を持った人がいればチャレンジしてもらえたらなと思います。

ちなみに僕は今も「考えて見て作りまくる」をやっているからこそ、成長することが出来ているので、そういう初心は今も昔も一切変わっていません。

一緒に頑張りましょう。

では、また明日。