お仕事で東京行きの新幹線に乗るたびに毎回思うこと。

この世界には無数のクリエイターが存在していて、仕事を依頼するということは、その中でたった１人をそこで選ぶということなんですよね。

そんな中で、わざわざ関東でのお仕事に関西からの人間を呼ぶということは、その分交通費が余分にかかるということになるので、相手が僕自身にかけるお金が増えてくるんです。

そこまでして僕を東京に呼んでお仕事を依頼してくださるという姿勢には、何事にも変え難い喜びと特別感を感じます。

そしてこんな喜びを、その新幹線の車内で書いているという感慨深さは、駆け出し当時の僕には想像も付かなかったことでした。

大企業からの２年越しの依頼を受けて。

正直な話をすれば、「すごくビビっている」というのが本音で、今でも本当に僕がこんな大役を務め上げられるのかが不安で仕方なかったりします。

僕は、仕事のスタイルや性格的に「無茶振り」をよくされるタイプなのですが、そんな無茶振りをとある（間接的な）お仕事で２年連続こなした後に、その成果を買ってお仕事の依頼をしてくださいました。

昨年は「これが成功すればもしかしたら…」くらいの小さめのお仕事の依頼をくださって、それでも企業様のネームバリューとしてはどう考えても名誉なことだったんですよね。

ただ今年は、正式にガッツリとした案件をオファーしてくださったこともあり、僕が積み重ねて来た信頼が身を結んだことを嬉しく思いました。

僕が選ばれるということは技術が全てじゃない。

僕はフリーランスとして９年ほど活動させてもらっているのですが、いつも言っている通り「技術が高いクリエイターではない」ということを（自慢ではないですが）自負している部分があります。

要するに「僕の代わりはいくらでもいる」ということなんです。

そんな中で自分を選んでくださるという理由の中には、技術だけではなく「信頼」とか「人間性」といった、僕という人間の部分が大きく入っていると思っています。

それを数回の（間接的な）お仕事と、その中でのコミュニケーションで相手に伝わったことが、僕という人間（クリエイター）を選んでもらった結果に繋がったんです。

長期的な案件に挑む心構えを持って。

で、今回の案件は、急遽決まったオファーであったこともあり、大企業であるにも関わらず不明確な部分が多いまま初日を迎えた「長期案件」なんですね。

要するに、とりあえず初日のお仕事はさせてもらうんですが、まだそれをどういった形で制作に落とし込んでいくかは未定で、双方「考えながらやりましょう」という形で進んでいます。

そんなこともあり、不安しかないお仕事に僕はたったひとりで向かっているんですが、何だか心がスンとしていて余裕すら感じられるんです。

「何とかなる」というよりは、今の僕なら「何とでも出来る」というのが正直なところで、自分自身にこれまでの無茶振りから逃げずによく頑張って来たなと褒めてあげたくもなります。

とりあえず、不明確な中でも色んな想像力を膨らませられるようなイメージを持って、何よりもプレッシャーを楽しみながらお仕事に挑めたらと思います。

毎年のように東京にお仕事で行けることに感謝をして、クソデカいモンスターに挑みたいと思います。

夢を追い始めた自分へ「夢は叶うぞ」と伝えたいです。

一緒に頑張りましょう。

では、また明日。